寒空に星も凍え 電柱のてっぺんに寄り添う
零距離に慣れた身体
濃紺にのまれたいの

ネイルの似合わない爪 細すぎる足首
未だ背伸びしようと浮かす踵
支えるヒールは何処?

骨の髄まで、あまくかおりたち
乙女と呼ぶしか
他無い年頃

あなた歌ったナンバーは断片
少しずつ、すこしずつ、こうして
塵に変わる情景なつかし
少女の皮を剥がす

夜風にセーラー襟浮いた刹那 月明かりが、滲んだ
目も閉じれないままじゃ
濃紺はわたしを、おいて、

最後のキスまでレモン飴の味
寂寥抱く他、
出来ない年頃

わたし溺れたロマンス、短編
向こう岸へ動き出す、そうやって
あなたに纏わる秘密投げ出し
少女の過去を塗り潰す

水底の憧憬 暇告げる唇
息詰るままで見入った
最後の恋しさ

あなた歌ったナンバーは断片
少しずつ、すこしずつ、こうして
塵に変わる情景なつかし

わたし謳ったロマンス片鱗
すこしずつ加速して駆け出す
青い時間、どこか口惜し
少女の過去を秘める

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ロマンス片鱗

別名義で2012年に投稿していたものです。当時閲覧・ブックマークをくださった方、ありがとうございました。

リアル少女の頃に書いたものなので、少しヒリヒリする感じもありますが、当時だから書けたんだなあとも思ったりします。

曲はいつでも募集中です。

閲覧数:48

投稿日:2022/05/06 03:17:46

文字数:425文字

カテゴリ:歌詞

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