「利己的幸福論」(仮タイトル)
ラブソングで涙する人が嫌いで
昨日友を失いました
誰かのための歌なんて
もう歌えはしないとわかりました
籠る部屋の暗闇の中
パソコンの明かりが目にしみて
闇にまみれた部屋の中
誰かの歌をなぞって歌う
そんな自分が嫌になって
ギター手に取りかき鳴らした
それだけじゃ満足出来なくて
腐った胸の中を歌詞にしたんだ
あなたさえこの世にいなければ
今もきっと笑えたんだ
あなたの歌を知らなければ
自分を知らなくて済んだんだ
自分のための何かなんて
結局のところ自分にしか作れない
それがわかって昨日母の
作ったご飯に吐き気がした
溢れて吐いた思いの欠片
ペンを通して紙に零れ
丸めては捨てているうちに
枯れ果てて無くなってしまっていた
全ての人に届くメッセージ
神にすら出来なかったもの
目指すものはそんなものと
わからずに馬鹿がまた夢を見る
あなたさえこの世にいなければ
まだ僕じゃないままで居られたんだ
あなたさえ歌うことをしなければ
僕が歌うこともなかったんだ
僕が僕を知らなければ
僕が僕を歌わなければ
クソみたいなこんな感情に
馬鹿げたくだらないそんな歌に
出会うこともなかったんだ
自分のためでしかなかったんだ
僕であるために作った歌
忘れ去るために作った歌
僕さえこの世にいなければ
ゲロの被ったこんな歌を
歌うことだってなかったんだ
誰もがそれでよかったんだ
僕さえこの世にいなければ
本物の心の中のもの
知ることだってなかったんだ
誰もがそれでよかったんだ
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想