何にもない普通の日。僕は普通に歩いてた。
普通に歩く普通の僕。

そんな僕の頭上に、女の子が降ってきた。


「私を空に戻しなさい。」
良かった言語は通じてる。
英語の成績がアヒルな僕だけど、日本語ならばわかるはず…
「私は天上の人間よ。はやく私を戻しなさい。」
彼女は言う。そして言う。
「私を空に返しなさい」
…ホントウニ、コレハニホンゴデスカ?

そんな彼女の話曰く。
「普通に空を歩いていたら、いきなり雲に穴が開いて、そのまま穴に落ちたのよ。」
だそうだけど。そんな話信じられるわけがない!!!


何にもない普通の日。僕は普通に歩いてた。
普通に歩く普通の僕。

そんな僕の頭上に、女の子が降ってきた。


「私を空に戻しなさい。」
仕方ないから、家を探してやることにした。
だけど何処に行っても見つからない。
「私の家は空の上だもの。」
彼女は言う。そして言う。
「私を空に返しなさい」


何にもない普通の日。僕は普通に歩いてた。
普通に歩く普通の僕。

そんな僕の頭上に、女の子が降ってきた。


雨がゆっくり降りだした。彼女は空を見上げてつぶやいた。
「そろそろお迎えがくるみたい。」

突然差し込む光のすじ。
驚く僕を見て、彼女はイタズラに笑ってこういった。

「ありがとう。色々見れて楽しかったわ。最後に一つ。おくりもの。」

そして彼女は消えた。
僕の頭上に大きな虹をかけて。


何にもない普通の日。僕は普通に歩いてた。
普通に歩く普通の僕。

そんな僕の頭上に、女の子が降ってきた。


なんてことのないあの日に起きた。

「天空少女からの贈り物」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

天空少女

普通の僕と空から降ってきた女の子の、
不思議で、優しい物語。

閲覧数:27

投稿日:2011/10/24 20:33:52

文字数:688文字

カテゴリ:歌詞

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