最初の戦闘が終わってから俺は石見の家に帰っていた。
自宅に帰ろうとも思ったのだが、今、女であるこの姿で元の家に行けばさらに事がややこしくなるだろうし、そこには両親の姿もないのだから戻ったところで嫌な気分になるだけだと思った。それに石見も俺が住むことはなんら文句は無いらしい。俺を蘇生させたときから俺の面倒を見ると覚悟していたのだろうか…。この下品で小心者のデブがそこまでの覚悟をしているようにも思えないんだが…。ただ、正義の味方っていうのを創りたいからって俺を作って、やっぱり飽きたと言われて捨てるのだけは勘弁願いたい。
「ぬふふ…。君の部屋はちゃんと用意したよ。ひひひひッ!…べ、別に隠しカメラとかはないから!!大丈夫、大丈夫」
「なるほど、隠しカメラがどこかにあるんだな」
「ない!ないさ!」
案内された部屋は小さな洋室で、そこにはベッドがひとつだけ置いてある。後はダンボールが並んでいるだけだ。どうも引っ越す前の状態?か引越してから荷物を置きっぱなしにしているかのどっちかのようだ。
「まぁ、寝れなくはないな」
「うんうん!」
俺が部屋の中を物色、と言っても、ダンボールの蓋から顔をのぞかせている雑誌や漫画を読んでいただけだが、その間に石見は階下に降りて夕食の支度を始めたようだ。
デブが作る食事っていうのを想像するとどうしてもチャンコナベか4人分のパスタぐらいしか思い浮かばない。この前テレビでやってたけど、普通パスタって鍋で作るときには1家族分作るから4人分のパスタを突っ込むんだが、デブは出来上がったパスタを鍋の中から別の鍋へと移してそれをテーブルへと持って行って食べる。ちなみにその別の鍋の中にはパスタの具が入っている。4人分のパスタを食う事が出来る胃袋を持ち合わせているものだけの経済的な食べ方だなと思った。
そんな事を考えていると階下から美味しそうな香りが漂ってくる。石見が料理が上手であることが今の俺の唯一の楽しみだな。

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4 初戦反省会会場 1

http://d.hatena.ne.jp/ciima/ 最初の頃ってすっごい小出しにしてたんだなぁ、と反省\(^o^)/

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投稿日:2011/08/22 23:38:51

文字数:820文字

カテゴリ:小説

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