二年ぶりに鳴った
ひさしぶりのメッセージ
「今度、軽くごはんでも?」
うん、まぁいいかって返した午後
駅前のあのファミレス
すべり込んだソファ席
懐かしい思い出話に
華が咲くと思ってた
「紹介するね」と笑って座った知らない人
水といっしょに運ばれてきた妖しい空気
ひさしぶりの再会なのに
なぜか神の話が始まる
「この世は試練」とか急に言われても
こっちはカルボナーラ待ち
救いも愛もいったん置いて
メニューをまだ見てたかったよ
祈るより先にドリンクバー
もう帰りたい
「辛いこときっとあるよね?」
優しさみたいな押しつけで
心の中を決められても
なんだか もやもやするだけ
斜め向かいのクラスメイト
あの頃より静かな目
もう会話じゃない何かが
テーブル越しに揺れてる
ナプキンの裏に天国と道が描かれて
ミルクティーの泡もどこか寂しげに消えた
ただ会って笑いたかった
近況報告くらいでよかった
でも目の前に並ぶのは
パンフレットと入信書の山
信じることを否定しないけど
こっちの心の準備がない
せめてデザート食べてからにして
もう帰らせて
ふと思い出した昔の教室
笑い声で埋まってた午後
あのときの君はどこに行ったの?
目の前の君が遠くて
正しいことも大切だけど
たぶんそれだけじゃないよね
誰かの「幸せ」のカタチに
無理に合わせたくはない
ひさしぶりの再会なのに
どうしてこんなに疲れてるの
「選びなさい」って微笑むその目が
ちょっと怖い
帰り道は風まかせ
神様今日はそっとして
再会に期待した自分を
そっと笑った
ファミレスのガラス越し
春の光がやけにまぶしい
今度会うならできれば
ただの友達としてがいい
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