幾何学的に積み上げられたルールの上にルールを重ねて
風切り羽を奪われた鳥 靴でにじって
解を得られずまたやり直す幸福式の最大公約
構成要素全て失って虚数が満ちる

掬い上げる指の隙間抜けて
リザルトは零れ落ちマイナスへと変わる
拾い上げる腕の中は狭く
幻想の命題は等式に変わる

目覚めれば遠ざかる夜に
手を伸ばし追いかけ縋り付く
もう二度と戻らない記憶
朽ち果てた幻想の夢

嗚呼 踏み越えた境界が私を今も縛り付ける
嗚呼 相似形の未来を幾つも塗り潰す



平行線を無限に伸ばし何時か交わる時を夢見て
収束知らぬ欲の数列ゼロは遠ざかる

救い求め声を上げた誰か
階乗の増殖に巻き込まれ消えた
拾い上げる私の指何時か
不可思議の渦の中1となり消えた

目覚めれば遠ざかる夜を
追い求め条理を塗り替える
もう二度と手放しはしない
朽ち果てた幻想の夢



目を閉じて夜に揺蕩って
懐かしいあの日の夢を見る
もう二度と戻らない記憶
朽ち果てた幻想の夢

もう 踏み超える 私が下ろした忌まわしい境界を
嗚呼 組み替える 定理の元を成す多項式
もう 届かない  ささやかな理想と嘘を刻んだ夢
嗚呼 何時までも 解き直す見果てぬ幻想の夢




・読み



きかがくてきにつみあげられたるーるのうえにるーるおかさねて
かざきりばねおうばわれたとり くつでにじって
かいおえられずまたやりなおすこうふくしきのさいだいこうやく
こうせいようそすべてうしなってきょすうがみちる

すくいあげるゆびのすきまぬけて
りざるとわこぼれおちまいなすえとかわる
ひろいあげるうでのなかわせまく
げんそうのめいだいわとうしきにかわる

めざめればとおざかるよるに
ておのばしおいかけすがりつく
もうにどともどらないきおく
くちはてたゆめのゆめ

ああ ふみこえたきょうかいがわたしおいまもしばりつける
ああ そうじけいのみらいおいくつもぬりつぶす



へいこうせんおむげんにのばしいつかまじわるときおゆめみて
しゅうそくしらぬよくのすうれつぜろわとおざかる

すくいもとめこえおあげただれか
かいじょうのぞうしょくにまきこまれきえた
ひろいあげるわたしのゆびいつか
ふかしぎのうずのなかいちとなりきえた

めざめればとおざかるよるお
おいもとめじょうりおぬりかえる
もうにどとてばなしわしない
くちはてたゆめのゆめ



めおとじてよるにたゆたって
なつかしいあのひのゆめおみる
もうにどともどらないきおく
くちはてたゆめのゆめ

もう ふみこえる わたしがおろしたいまわしいきょうかいお
ああ くみかえる ていりのもとおなすたこうしき
もう とどかない ささやかなりそうとうそおきざんだゆめ
ああ いつまでも ときなおすみはてぬゆめのゆめ

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朽ち果てた幻想(ゆめ)の夢【歌詞・常時作曲募集】

東方の二次創作ってやつです。

あの喧しく無軌道で破壊的な原曲が、恐らく誰よりも理知的な管理者に与えられているというのが凄いと思うんです。
というより、八雲紫が二面的なんでしょうか。
冒頭やら少し落ち着くとこやらで冷静に語っているかと思いきや、サビでいきなり泣き喚くこの感じを、少しでも歌詞にしてみたいなあと思ったらはややこの通り。

閲覧数:302

投稿日:2015/02/26 23:00:36

文字数:1,160文字

カテゴリ:歌詞

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