昏き水底へ 緩やかに消え入る調べ
奇し呼び声は 凪の海の葬り詩や――

遠く彼方より 渦を描く階を
伝う理が 楔となりて繋ぐ

煌めきを秘す瞳を
儚む 雪のような生命
微睡みに抱かれて

堕ちてゆく深淵に
神のみぞ知らる詩は顕る
孤独さえ悟らせず
静謐に揺れる繭の中で まだ夢を見てる


傷を食む刃 名前もなき者達の
尊し営みを 誰が裁けるのでしょう

透き通る紅の系譜
綻び 紐解かれる生命
証明は果たされて

刻を留む術もなく
天命を語る詩に服う
永久を垣間見て
去る者も追わず終を晒す 白亜の箱庭


幸いを希うとも 触れる事も叶わない
全ては等しく ささめき連鎖する狭間へ

堕ちてゆく深淵に
神のみぞ知らる詩は顕る
孤独さえ悟らせず
静謐に揺れる繭の中で まだ夢を見てる

■かな・譜割り
くらきみなそこへ ゆるやかにきえいるしらべ
くすしよびごえは なぎのうみのおくりうたや

とおくかなたより うずをえがくきざはしを
つたうことわりが くさびとなりてつなぐ

きらめきを かくすひとみを
はかなむ ゆきのようないのち
まどろみに いだかれて

おちてゆくしんえんに
かみのみぞしらるうたはあらわる
こどくさえさとらせず
せいひつにゆれるまゆのなかで まだゆめをみてる


きずをはむやいば なまえもなきものたちの
たとしいとなみを だれがさばけるので(しょう)

すきとおる くれないのいと
ほころび ひもとかれるいのち
しょうめいは はたされて

ときをとむすべもなく
てんめいをかたるうたにまつらう
とこしえをかいまみて
さるものもおわずついをさらす はくあのはこにわ


さいわいをねがうとも ふれることもかなわない
すべてはひとしく ささめきれんさするはざまへ

おちてゆくしんえんに
かみのみぞしらるうたはあらわる
こどくさえさとらせず
せいひつにゆれるまゆのなかで まだゆめをみてる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

海の詩-fauna of whale falls-(仮)

つっきぃさんの曲(http://piapro.jp/t/QW06)の投稿作

鯨骨生物群集をテーマに。

閲覧数:424

投稿日:2015/11/21 23:27:50

文字数:805文字

カテゴリ:歌詞

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  • つっきぃ

    つっきぃ

    ご意見・ご感想

    こんばんは!
    歌詞を書いていただきありがとうございます!
    なんだか古事記の中の一文を読んでるみたいでかっこいい歌詞ですね♪

    現在、選考中なので、もうしばらくお待ちいただけると嬉しいです!

    2015/11/28 22:23:16

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