ん・・・ここ、どこ?確か、キクスにつかまったキーツさんを助けて、それから・・・どうなったのかな?

「目が覚めましたかな、リアさん。」

「あっ、キーツさん、大丈夫ですか?」

「リアさんこそ。ところで、この水晶に見覚えはありますかな。」

そういって、キーツさんは見覚えのある水晶を差し出す。これは確か、私をここに連れてきた水晶だよね

「どこでこれを?」

「ということは、これはあなたのものですね。」

といい、小さな袋に水晶を入れる。入れながら、

「これは、魔術師のもっているもので、記憶をなくさないためのものです。」

なぜですか・・・といおうとして言葉を飲み込む。わたし・・・わたしの名前は?

「やはりですね。魔法を使ったばかりのとき、使いすぎたときに起こるのですよ。さあ、これをさわって。」

触れると同時に、記憶が流れてくる。わたしは・・・初音ミク。主人に捨てられたも同然のボーカロイド。普通のボーカロイドは、歌わせてもらえるのに、わたしは買ってもらって一度も歌ってない。部屋を与えられただけ。

わたしの目から汗が出る。

わたしの泣き顔を見たキーツさんがこういう。

「悲しい思い出があるんですね。今日はもう寝てください。これからのこともありますし。自分が寝ている姿を想像すればすぐです。」

明日のことを聞きたかったけど、すんなり寝る。想像しなくても、すぐ寝れそう・・・

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青の水晶   第六幕 ボーカロイド

ボーカロイド、入れてみました。

閲覧数:36

投稿日:2011/03/12 21:06:15

文字数:598文字

カテゴリ:小説

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