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普通が、嫌だった。
ただ、それだけ。理由なんてなくとも、いい。
だから、髪を染め、某音楽界の新星(と思っている)のコスプレをした。当然、皆から気持ち悪がられ、周りのやつら、親でさえも私を突き放した。
否、一人だけいた。何もいわず、笑いかけてくるやつ。漫画や活字文に出てくるような性格の。
リン、妹のリ...妹へ
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ええええ分かっているのでしょ?
悪魔の足音進み行く。
人の気持ちも考えもせず
うだうだうだうだ悪口ばかり。
そのくせ頼っているくせに、
自分じゃ何にもできやしない。
もちろん自分もそうなんだけど、
悪口悪口たらしてさ。
悪魔の足音ここまでも。
影で影でと愚痴こぼし、...足音
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「はあ・・・。」
部屋にはミク姉・メイコ姉・リン・カイト兄がいる。僕は一人溜息を繰り返している。
「あら?レンどうしたの?元気ないようだけど」
メイコ姉が話しかけてくる。
「いや、あの、パラジクロロベンゼンって曲あるでしょ?あれの意味ってさあ、実は、ってあれ、聞いてませんねはい。」
溜息が増える。も...パラジクロロベンゼンて、何だと思う?
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冷たく光るナイフ。徐々に増えていく傷。もう痛くもない。逆に落ち着く。
ああ、やっぱり血って赤いなあ。どんな人間でも赤いんだね。
「うっく。ひっく。」
泣いた。馬鹿だなあ。愛されないものがどれだけ苦しんでも助けてもらえないのにね。
後、何日生きなきゃいけないかな・・・?「マチガイ」はいつ正される・・・...自傷少女 自己解釈。
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「ネールー!リーンー!こっち来てあそぼーよー!」
「はいはい。じゃあ、鬼ごっこね。」
リン・・・子供かよ・・・
「ジャンケンポンッ!」
「よーし、リン、ちゃんと五十数えろよ!」
「んじゃ、あの木の陰に行くから。」
「わたしは、適当に。」
「まあ、ミクは鈍足だからすぐつかまるだろーな。」
「うっさい!...楽しい楽しいぴくにっく 遊び(リンが鬼)編
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っふう!意外ときれいじゃん。この草原。
「ネルー?何にやけてんのー?」
「ばっっ!別に、にやけてないぞ!お前の目がおかしくなったんじゃないのか?」
「ネル、冗談きついよ・・・ミクも、からかわない!」
「はーい。」
「はーい。」
ハモった!あたしは、恥ずかしくなって目をそらす。
「ネールっ!何してん...楽しい楽しいぴくにっく オープニング&食事編
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もう見慣れた場所。夢の話を聞ける場所。今日は3話目。
「こんにちは、リンにレン。」
「今日わっ!よくきたね。」
「あれ、レンは?」
「夢の世界へ出張中。だから今日はわたしだけなの。じゃあ、さっそくいくよ!三番目アリスは・・・
「あっ、ちょっとまって!この前、夢の中では死ねないっていったよね。でも、そ...人柱アリス 3
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ん・・・あれ?寝てた?呪文を唱えて、それから・・・どうなったんだっけ。というより誰だろ?私。
「まったく、リアさんは。」
目の前に小さな男の子が立ってる。誰だろ。
「あの、誰ですか?」
「キーツですよ。あなたはリア。魔術師です。」
魔術師?でも、いわれてみればそんな気がする。
「あなたは、記憶を失っ...青の水晶 第九幕 記憶
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昨日の場所。同じにおい。
「やあ、よくきたね。」
「いらっしゃーい!」
静かに微笑むレン。無邪気に笑うリン。この子達も、昨日見た。
「次の話、してくれないかな?」
「もう、それ目当て?わたしたちに会いたいという気持ちはないの!」
ふざけて笑うリン。
「じゃあ、話そうか。」
「あっ、今日はわたしが話す...人柱アリス 2
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街の中を歩くわたし。でも、誰もいない。ここはどこ?懐かしい感じがするけど、知らない場所。
「こっちへおいで。面白い話を聞かせてあげる。」
声の先には二人の子。双子?女の子と、男の子。
「面白い話って何ですか?」
「夢の話、とでも言おうか。」
夢?どういうこと?わたしの返事を聞くまもなく、女のこのほう...人柱アリス 1
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んーーーー!
わたしは、思いっきり伸びをする。
「リアさん、ここは気に入りましたか。」
とキーツさんが言う。ふと、何かがおかしいなと思う。なんだろ? あ、「リアさん」がおかしいんだ!
「キーツさん、さんずけで呼んでいただけるのはうれしいですけど、なぜリアですか?わたしはミクですけど・・・」
...青の水晶 第八幕 まじないの言葉
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ん・・・
まどから見えてる空がきれい。
今日はいろいろあるんだっけ。
あくびをして、何気なく服を見る。
えっ、うそ!服がまた変わってる!黒いワンピースにローブだったのに、見慣れたスウェットになってる!
「おはようございます。リアさん。服を着替えてはいかがでしょうかな?今日はいろいろありますし。」
「...青の水晶 第七幕 服
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ん・・・ここ、どこ?確か、キクスにつかまったキーツさんを助けて、それから・・・どうなったのかな?
「目が覚めましたかな、リアさん。」
「あっ、キーツさん、大丈夫ですか?」
「リアさんこそ。ところで、この水晶に見覚えはありますかな。」
そういって、キーツさんは見覚えのある水晶を差し出す。これは確か、私...青の水晶 第六幕 ボーカロイド
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前にキクスがたっている。黒い煙でキーツさんを捕まえて。
「リア、おまえの力を試そう!」
とキクスがいうと、キーツさんを捕まえていた煙をしめつけた!
「ちょっと!なにするの!キーツさんをはなしなさいよ!」
「ならば、お前の魔法を発動させてみろ!煙を狙うんだ!」
ちょっ、敵に何言ってんのよ!でも、魔法な...青の水晶 第五幕 初めての戦い
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はあ。
数時間前は、部屋で寝てたのに、何で今は玉座みたいなとこに座ってひざまずかれてるのよ!
「先ほどは失礼いたしました、リア様。街人を代表してお詫びいたします。」
あ、さっきの男の子がこっちにひざまずいてる。この子、この街のトップなのかな。この年で。
「私は、キーツ・タンガスと申します。このかっこ...青の水晶 第四幕 スター・キクス
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振り下ろされる短刀によって、少しずつ切られていく。
そのとき、私はぐうぜん右手が前にでた。
っつ、まぶしい!何この光!ちょっと青っぽい、強い光!
私は、ちょっとずつ目を開く。
男の子が、あからさまに驚いている。
っていうか、手から短刀が消えている。
男の子の目から、涙が一粒こぼれた。
えっ、こっち向...青の水晶 第三幕 覚醒