冷たく光るナイフ。徐々に増えていく傷。もう痛くもない。逆に落ち着く。

ああ、やっぱり血って赤いなあ。どんな人間でも赤いんだね。

「うっく。ひっく。」

泣いた。馬鹿だなあ。愛されないものがどれだけ苦しんでも助けてもらえないのにね。

後、何日生きなきゃいけないかな・・・?「マチガイ」はいつ正される・・・?いや、その前に正さなき

ゃね。存在自体が罪なんだから。重い罰を下そう。大丈夫。怖くないよね。清々する。

腕に傷。何回も何回も、切る、切る。後何回くらい?

・・・いやだ。イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダ・・・

ごめんなさい。今日もまた。やめちゃった。なんでだろう?清々するはずなのに。残ったのは悲し

み・・・?それとも、後悔・・・?

やめたってつらいのに。毎日、地獄。生き地獄ってやつだよ。

顔色ばっかり伺って。我慢して、耐えて、作り笑顔。帰ってリストカット。

そんな自分がかっこいいって思ったりもしたな。馬鹿だねえ?気持ち悪いだけ。そんな自分、嫌いだよ。

まあ、全部嫌いだけど?

毎日、寝て起きて、呼吸自体が罪なんだ。終わらせなきゃ。

あはは。いつにしよう♪明日?いや、今日?うん、早くしよう。善は急げってね。

冷たく光るナイフ。自分自身に突き立てて。赤い血のあとができて、できて、できて。

お腹に、傷。腕に、傷。足に、傷。顔に、傷。うん。順調。

もう、怖くなんかないよね。追われる。これで、終われるんだ・・・
ああ、気が遠くなっていく。ひとつだけの、罪滅ぼし、できるかな?願わくば、もう一生呼吸をしません

ように。一生目を開けませんように。一生動きませんように。







目を開ける。ああ、始まった。これを繰り返して、いつまで生きなきゃいけない・・・の?

私。鏡音リンは17回目の自殺、失敗しました。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

自傷少女 自己解釈。

こういうの、初めてです・・・できてるか?

閲覧数:80

投稿日:2011/06/26 20:56:42

文字数:781文字

カテゴリ:小説

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