スーパーノヴァ

BPM:175


「昔々、遠い宇宙で」
そんな凡庸な書き出しの物語を
確かに憶えている
黒いページを捲れば
後書きには目の灼けるような蒼が
瞳に映っていたはずだった
深く息を吸い込んで
夏空に凍えた心臓が
どくんどくん脈打つから
本を閉じてしまいました
ねえ 君も何処かで見ていますか
頭上で咲いた超新星


西の空の星座は鉛みたいな色をして
僕らの声がとうとう死にゆくのを見ていた
放たれた言葉は茨みたいに絡まって
孤独という呪いが身体中を蝕んでしまうのだ

あの夜見た真っ赤に光る星が
僕のことを導いている気がして
「秘密だよ」って
二人でノートに夢を書き殴って
それなのに幸せは理不尽に散っていく?

きっと涙はやがて星になって
かなしみはあの空に還ってゆくのだろう
君が今日だって僕の前を歩いてる
彼方で爆ぜた星にだって
手を伸ばすことも叶わなくて
いつか来る明日に怯え切っているのだろう
疾うに消えてしまっていたって、


もうずっと昔のことを思い出していた
ふたり空を見て笑っていた
埃に塗れたあの日々が
君が黙って目を逸らして
少しだけ嘲笑って過ぎ去って行った
今日に繋がっていたこと

──知っていた。

あの夜見た真っ赤に光る星が
僕のことを恨んでいる気がして
「約束だよ」って
二人で描いた未来も破り裂いて
ついに幸せすらも知らぬまま死んでいく?


ずっと考えてたんだ
君のいなくなった明日のこと
それが君の幸せということ
きっとその優しさが仇となって
僕は救われてしまっていたんだ
泡になって消えるなら
こころ覗いてよ、神様

きっと涙はやがて星になって
かなしみはあの空に還ってゆくのだろう
君が今日だって僕の前を歩いてる
彼方で爆ぜた星にだって
手を伸ばすことも儘ならなくて
それでもいつかのため生きていくのだろう
疾うに消えてしまっていたって
まだあの空で君が光っているから

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

スーパーノヴァ_歌詞

歌詞です

閲覧数:22

投稿日:2024/07/17 04:22:53

文字数:812文字

カテゴリ:歌詞

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