あうあう あ あ あ
痛い痛い!
なんでアタシがこんな目に?
言いながらも吊り上がる口端
この部屋に今はいないアナタを探って
眼球ぐるぐる動かすけれど
真っ黒い目隠しのせいね 何も見えない
擦りむけた肌に食い込む荒縄
浮き出たあばらが床に当たって痛い
アナタはまだ 帰って来ない
あと数日は 帰って来ない
ぴかぴかの革靴履いたアナタが好きよ
何をされたって良い
何をされたって悦い
唾液を飛ばして唇歪ませ
アナタへの愛を喚くから
ほらその蔑んだ目 もっともっと
耳障りなら口枷で塞いでよ
ちくたくちくたく 時計の音
そろそろ暇ねぇ
この痛みにも慣れてきたし 飽きてきた
ねぇね 次をはやくはやく 頂戴なっ
この部屋に今はいないアナタ
帰って来たらまず一番になんて言うか
当てっこでもしましょうか?
「×××(自主規制)」
「×××××(自主規制)」
それとも「××(自主規制)」!!
当てっこは思いの外白熱
まだらいろした肌の隙間が火照って色づいた
ぴかぴかの革靴舐めた記憶を舌の上で転がす
何をされたって良い
何をされたって悦いんだから
痣まみれのこの両腕
際限無くアナタへと伸ばすから
鬱陶しいなら縛り付けて転がしといて
扉の開く重い音 鼻に届いた外の匂い
思ってたよりずっと早い
嬉しい 嬉しい アナタが帰って来た
冷たい床を這って急がなきゃ
『×××××××××』
上から降ってきたアナタの声
その台詞は考えてなかったわ
鼓膜を震わせるきったない言葉を
受け止めてから 口を開く
にっこり笑って しゃがれた声で言うの
「おかえり」と「ダイスキ」を込めての
『 わ ん !』
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