深夜木の上に猫がいたんだ とても高い木の上
「おりられない」猫が言った
「じゃあどうして登ったの?」
気づいたら私は聞いていた
私も同じはずなのに
何にもできないはずなのに
どうして私はいるんだろう
「じゃあどうして生きてるの?」
猫は私に問いかけた
深夜木の上に私がいたんだ とても高い木の上
「助けてくれてありがとう」
そういって猫は駆け下りる
「君はどうして下りないの?」
知っていたはずなのに
あがいても戻れないはずなのに
私は猫を見下ろす
「もしかして下りられないの?」
猫は私に問いかけた
「私はそっちへ戻れない」「ここにきたら戻れないんだ」
私は私に言ったんだ
誰かに慰めて欲しかったんだ
あなたがとても好きだった
分かっていたはずなのに
あの頃には戻れないはずなのに
どうしてまた望むんだろう
あなとと共に過ごした日を
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kurogaki
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