透明な言葉が心に巣食って
心臓を食べてるから
苦しさとか、悲しさとか全部、分からないまま

大空に舞って 青を纏って
いつからか僕は世界が嫌になっちゃって
このまま太陽よ、全部溶かしておくれ
雲を泳いで 夏を辿って
イカロスみたいに浅い群青に散れたら
忘れたいことばかり覚えて

憧憬 ノート 薄い夜
いつかペンで書いたあの詩と、藍と、明かりの蝋燭

錆び付いた言葉で心を救って
また耳を塞いでるから
差別だとか、罵倒だとか全部、気付かないふり

夕陽に染まって 夜を纏って
落ちると知ってもなお、高く羽ばたいて
この一瞬に人生の価値を付して
雲を穿って 花火が咲いて
よだかみたいに淡い夕景に飛び込んで
手に妥協した夢が残って

どうせ、僕がいなくても誰も涙なんてしないだろ
なんて、雲の上じゃ聞こえないか

「大空に舞って、青を纏って」
って詩を書いたって蝋で飛べるわけないし
為す術もなく僕も、涙も全部落ちて
雲を仰いで 土を掴んで
「これで良かった」って思えば
君がちらついて
伸ばした手は空を切って

月光 命日 欠く鼓動
血がなくなる前のあと僅かの寿命で
描いて、吐いて、泣いて、笑って
凪いだ視界の向こう
夏に燃える 雲と蝋

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

雲と蝋(歌詞)

閲覧数:85

投稿日:2020/11/01 00:27:02

文字数:519文字

カテゴリ:歌詞

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