「もういいかい？」の合図は
カラスの群れに消えてった 草むらの密室
5時丁度のチャイムは 都会の声に馴染んでた
コンクリートに息を潜めて
「まあだだよ」と大声で呼ぶのは
照れくさいなんて思わないのに
何でこんなにも声が震えるのだろう？
頭の中は空のまま時は過ぎて
少しばかりの配慮で無くなった冒険心
今だ、と目を光らせてる奴らが耳を揃えて
今待ってた 僕らを待ってた
ハイドアンドシーク 見て見ぬ振りで
本音や葛藤も現実も真心も
全部何処か隠してしまって
ずっと行方不明の証言
探し出してからが正念場だから
毎度何度言っても気づかないね
「言わずが花」なら仏も知らぬまま
それでも良いなら全て隠し通すから
草むらの影に潜んだ本心を探して
「もういいかい？」
「もういいよ」の合図は
チャイムの後に始まった
草むらを信じ
5時丁度のチャイムまでは何も考えずに
遊び心に身を委ねて
光るホタルに照らされる畦道
山に夕日が落ち 「また明日」と背を向ける
「こんなことあった」と、笑えるのかも
明日は何しようかな？縄跳びかな？
錆びた鉄の地球儀で高鳴った冒険心
今か、と目を光らせてる僕らに大きな声で
「今だけだ」僕らに言ってた
振り子のように揺れる心も僅かに
1つのレールを前に ビビって声すら出なくなって
今から今際の際まで僕らはレールを歩いた
何処までだ？ 子供だから それでいいのか？
ハイドアンドシーク 見れなくなった
本音に真っ当、現実、あの頃なんて
全部どこかに隠してしまって
草むらでただ燻って
探し場所すら無くなってしまったから
「最後だって！」僕は影で祈る
光に当たった皆を見てるから
それでも良いから全て隠し通すから
隠し通せばいいでしょ？
ハイドアンドシーク 見て見ぬ振りで
本音や葛藤も現実も真心も
全部どこかに隠してしまって
ずっと行方不明の証言
探し出してからが正念場だから
毎度何度言っても気づかないね
「言わずが花」なら仏も知らぬまま
それでも良いなら全て隠し通すから
草むらの影に潜んだ本心を探して
「もういいかい？」