君が望んでいるのは
平穏無事な日常で
天使が乱破吹いて
突撃なんかしないはず

いつの間にか届いてた
非日常への招待状
平凡はそら裸足で
真っ先に逃げ出した


狂騒まみれのパーティ会場
ご馳走は消え
厄介ごとは行進だ
今すぐ回れ右をしたいけど
残念無念
とっくに退路は
ばっさり断たれてた

「星が欲しい」の無茶振りに
雲を切り取って階段作り
さあ姫君お手をどうぞ
不恰好なお辞儀してみせ
ひょうきん道化気取るしかない
流れる沈黙に冷や汗垂らせば
空を泳ぐイルカは七色の虹を作り出す

めちゃ甘、お人好しの君だから
放っておけないんだよ
次はなにをやらかす気？
君が織りなす珍道中
いつだって僕は一番近くの
特等席で楽しんでいる

玩具（オモチャ）の
兵隊雪崩れ込み
颯爽と姫君助け出した
君は見事空回り
完璧なまでの
オチでした


二足歩行の猫が招く巨大な遊戯室
チェックメイトを必ず
騎士（ナイト）が決められるとは
限らない
ここ一番の大勝負（おおしょうぶ）
どんでん返し
最弱 歩兵（ポーン）が
主役は意外だったかい？

君が考える最高の
一撃をお見舞いしてやれ
常識外れ？そんなの今更だ
誰も期待なんかしていない
最強切り札（ジョーカー）は
見下したハートの１に平伏（ひれふ）した

いつでもがむしゃらな君だから
掴める勝利があると
ちゃんと知ってるいるんだよ
君が導く快進撃
いつだって僕は一番近くの
特等席で楽しんでいる

吟遊詩人が歌う
完全無欠の
勇者じゃないけれど
君は不器用な英雄（ヒーロー）
特別な物語
綴るのさ