A
彩(いろ)失す廃郷 錆びれた悲鳴
崩れ落ちていく 街の残骸
普遍に彩る 一巻(ひとまき)の書に
綴られ続ける 虚ろいの時

B
詠人(よみびと)なぞ在らず
読み人なぞ居らず
活きづく命など
それが限りと

S
いつか依代(よりしろ)を 求めてた ツクモガミ
果てた彼の身は 今や跡形なく
糸の 切れた人形 動く術なく
亡霊(なきがら)よろしく
街も何もかも 消えていく 灯火(ともしび)も
色さえ散り失せ モノクロに染まった
ついぞ 一握の灰 風に吹かれて
その身骸(かたち)を失くした

A
夢見たヒトらの 永久(とわ)のイノチを
意味なく刻む 見果てぬ夢を
遺(のこ)された無二の 偽(にせ)のイノチは
此処に在る意味も 気にも出来ずに

B
ヒトならざる身とて
神などでもあらず
綴り紡がれゆく
果てない軌跡

S
やがて描きだす 一色(ひといろ)の 宙(そら)でさえ
星の瞬く あの宙(そら)を忘れて
ケレス 紡ぐモノさえ 記憶の彼方
読まれることもなく
ヒトの夢に見た デザイアは 影もなく
地球(ほし)を蝕み 闇に呑み込ませた
光 陽の昇らない 夜の世界で
蠕(うごめ)く闇に染まる

S
いつか見上げてた 星屑も 剥がれ落ち
残された欠片 光る事をやめた
青く 光る月影 それさえ今は
ただ細くたなびく
ゆらり揺らぐ空 軋む声 崩壊の
近づく足音 崩れ落ちてく街
響く 悲鳴でさえも 時を重ねて
言葉の中に眠る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

忘却史書ケレス

誰もいない世界に取り残された歴史を綴る史書ケレス。
ただただ今日も明日も歴史を綴るのみ。

けんたんさん(http://piapro.jp/KENTAsan)にご依頼いただきました。

閲覧数:544

投稿日:2015/12/31 12:25:51

文字数:616文字

カテゴリ:歌詞

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