真夏が終わる前に
塩素を洗い流した
シャワーの音に混じって
妙に大人びた
長髪のあの娘は
渇ききってない髪
揺らして

バス停の陽射
アイスのおごり
飛び跳ねるバッタの脚部を
ブチッて

夕立に塞いで
並木の坂降りて
帰路は子犬の頭を
撫でてやる


あの時縁側で
微笑んでいた老夫婦は
何処に行ったのか


遠のく思い出が
ソフトフォーカスで
海岸線でブレて
少年が泣きやんだ
突然蹴り出して
虹を探す街角
雨上がりの合図は
あの娘が結ったとき

蝉の声に灯籠
夜更けの夏蜘蛛と
シューズの擦る音
踏み割った廃車の版

落ち葉渡る国道
マンションの裏手沿い
よく知らない空き地に
落ち着けず漏れる声


チャイムが
鳴る
チャイムが
鳴る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

mono

閲覧数:97

投稿日:2011/05/11 01:47:53

文字数:322文字

カテゴリ:歌詞

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