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忘れてしまったんだ
何処へ向かうのか
掠れ切った視界に
酔い潰れ
白く 深く 沈んでいく

ねぇ 言葉じゃ伝え切れない程の
感情を歌っていたあなたは
このままじゃ消えてしまうから 
ねぇ このままじゃ消えてしまうから

ねぇ? 心じゃ抑えきれない程の
光が僕にあったこと
其を教えてくれたのは
紛れもなくあなただった

何にも成んないよな
いつかの記憶だって
あなたの色で塗れば
掛け替えのないものになった

それを忘れてしまって
凍りついた世界があって
それに今更気づいた僕は
震えながら探し回った

悴んだ両手を
擦るのも嫌になって
溢れ出した涙も
凍り付いて世界に溶けていった

錆び切った視界で
なんだか懐かしい声が
聞こえたような気がした

心に無い
凍ったみたいに不安定
何処にも居ない
子供みたいに泣いて
泣いている

忘れてしまった 
色褪せた何かを見て
張り裂けそうだ 嗚呼
どうして何だろう

動かなくなった
色の無い心の中
滲んで掠れた様な
あなたは綺麗だと思った

抉って
抉って 
抉っても
心に無い
何処にも無い

抉って 
抉って 
抉っても

声が出ないのに
穿って 空に歌って
捨てられない
残った未来に泣いて 
泣いている
         
風に揺蕩う僕の心も
触れて溶けてしまったけど
少し濡れた美しさに
気付かされてしまったよ

叙情に歪む僕の視界も
最後にくれた温もりも
想い出にはなれやしないよ
だからせめて歌っているんだよ

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投稿日:2022/01/21 14:12:26

文字数:640文字

カテゴリ:歌詞

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