【亜種注意】―Accident― 第二話

投稿日:2009/04/23 21:03:34 | 文字数:1,925文字 | 閲覧数:443 | カテゴリ:小説

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黒部 美憂(クロベ ミユウ):主人公。悠のカイトに影響され、中古のKAITOを購入
した。

カイト(黒部家):美憂に購入された中古のKAITO。消去されたはずの記憶がある。

白瀬 悠(シラセ ハルカ):美憂の従兄弟。名前がコンプレックス。




多分、全体を通して1番目か2番目くらいにgdgdの回ですorz

次回ですが…どうやら通算三度目のワンクッションになりそうです。
頑張りましたが、やはりあれ以上は…。
…何が起こるのか、もしかしたらお気付きの方もいるかもしれませんね。

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TEXT
 

私の自宅はマンションの3階。
エレベーターがあるほど大きいマンションじゃないから、KAITOを引っ張り上げながら階段を上らなきゃいけない。
当然、KAITOは大人1人分くらいの重さはあるわけで。玄関に辿り着く頃には、私の腕と肩が悲鳴を上げていた。


「お、重かった…」


郵送にしなかった事をちょっとだけ後悔しつつ、私は玄関の鍵を開けた。




―Accident―
第二話




迷わずにPCの前までKAITOを引きずっていって、PCの電源を入れる。
PCが立ち上がったら、付属のケーブルでKAITOのボディを接続。
その上で、PCにソフトをインストールし、データをボディの方へ送る。


「…で、他にやる事ってなかったよね、ハルちゃん」

『ハルちゃん言うな。何度も言ってんだろうが』


受話器越しに、悠の苛ついた声が聞こえた。他にどう呼べと言うのだろうか。
名前で呼んでもそれはそれで怒るくせに。


『大体お前、PCは得意だろ?なんでわざわざ俺に電話なんか』

「いーじゃん、待ってる間は暇だし」

『おいおい…』


呆れたような溜め息と苦笑が聞こえてきた直後、PCの画面にインストール完了の表示が現れた。
数秒の空白をおいて、KAITOの瞼がゆっくり開かれる。


『どうした?』

「うん、あのね、インストール終わったから、切る」

『は?お前一方的に電話かけてきといて何を…!』


悠が何やら抗議しているが、無視して携帯を閉じて通話を終了させた。
KAITOに向き直ると、彼はどこか困ったような表情を浮かべていた。


「ごめんね、私って昔から、どうもじっと待つのが苦手で」

「いえ、そんな…。貴女が僕のマスター、ですか?」


少しだけ笑って、彼は遠慮がちにそう問いかける。


「そ。美憂っていうの。黒部美憂。よろしく、カイト」

「はい。こちらこそよろしくお願いします」


ぺこりと頭を下げたカイトに、違和感を覚えた。
今、初めて気が付いたが、彼はさっきからずっと、私と目を合わせようとしてない。
マスターの認証にはたしか、数秒間目を合わせる事が必要だったはず。
悠の話でも、取説の文章でも、そういう事になっていた。


「…カイト?」

「はい」

「私の認証、しなくて大丈夫なの?大丈夫ならいいんだけど」

「あ…えっと、ですね」


忘れてるのかと思って訊いたのがいけなかったらしい。
途端にカイトは言い淀んで、しばらくぼそぼそと意味のない言葉を呟いていたが、そのうち、床を見つめてぽつりと小さな声で言った。


「…ごめんなさい、できないんです」

「できない?中古だからって事?」

「違います」


即座に否定したものの、その次の言葉がなかなか出てこない。
さっさと言わせたいのをぐっとこらえて、私はまっすぐ彼を見つめ続けた。
対するカイトは、ますます気まずそうに、はっきり目を逸らす。
私がしびれを切らしかけた頃、ようやく観念したのか、カイトが口を開いた。


「覚えてるんです。全部」

「は…?」

「僕の、前のマスターの事」

「…ちゃんとアンインストールされてなかったって事?」


私の問いに、カイトは首を振る。
確かに、前のマスターがちゃんとアンインストールしなかったとしても、店の方が確認するはずだ。


「じゃあなんで…」

「僕にもわかりません。もうあの人がマスターじゃない事も、貴女が僕の今度のマスターだって事も、わかってます。ただ…忘れられないんです。貴女をマスターとは呼べそうにありません」

「…解った」


私の一言に、カイトが肩を震わす。
それを見て、私は思わず声を出して笑ってしまった。


「あはは、そんなにビビる事ないよ。アンインストールも返品もしないって」

「…はい?」

「前のマスターが忘れられないって言ったよね。だったら、無理して私の事マスターって呼ばなくてもいいよ。気にしないから」

「でも…」

「大体、マスターなんて呼び方、なんかむず痒いっていうの?そんな感じだし。今のマスターが私だってちょっとでも思ってくれてるなら、それでいいや」


にこ、と笑ってやると、彼は数瞬の沈黙の後、ぷっと吹き出した。


「変わってますね」

「え、そう?」

「はい。…ありがとうございます、美憂さん…でしたよね」


恐々と確認するカイトに、また笑いそうになりながらも、頷いてやる。
そこで、気付いた。


「あ」

「?」

「目、見た」


彼も私の指摘で気付いたのか、あ、と小さく声を上げる。
それがなんだか可笑しくて、ほとんど2人同時に、笑った。

KAITOに続いてMEIKOもお迎えしたようです。やはりもっぱら喋ってます。

作品数が増えてきたので、ブクマにてまとめを作成しました。


突発的に思いついた事をひたすら文章にしている、ちょっと頭の悪いヤツです←
調子がいいと一日に数本書けますが、悪いと数ヶ月放置してしまったり、筆の速度にすごく波があります。

年長組(特にKAITO)が大好きなようです。
カイメイは正義!が信条です。

亜種もそこそこ好きみたいです。帯人とか、KAIKOとか…あれ、KAITO亜種ばっかり←
あ、最近はMEITOも好きだったりします。


ネタも大好きですが、上手く文で表せず、代わりに書いた文はほのぼのとか時々シリアスとか…あれ?orz


ブログ始めました。→http://haru202.blog54.fc2.com/

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