ねぇ、モカ
君の指さした あの夜空
ねぇ、今
一体どのあたりを 漂っているんだろうね
ねぇ、モカ
君が置いてった あの額縁
いくら探しても見つからなくって 僕は一人
あの時の君の甘い香りも
はにかんだ愛らしい笑顔も
全部 全部 全部 全部
切り取って 本にしよう
君と歩いたあの砂利道も
今じゃ舗装されて
君と食べたあの屋台は とうに
いなくなっていた
まるで 世界が
僕に 君を
忘れろ と囁いているような
そんな錯覚で めまい
ねぇ、モカ
君は覚えてる? あの記念日
誰も知らない僕たちだけの小さな日
ねぇ、モカ
僕はまだ君に たくさん伝えたいことが
あったのに
君は一人いなくなる
何度叫んで
何度泣いたって
何度君に触れて
何度愛を伝えたって
もう、君は・・・
ねぇ、モカ
僕は絶対に あの額縁を
探し出して君に 差し出すから
どうか ねぇ、モカ
もう一度だけでいい 君のあの笑顔を
見せてほしい その時にその額縁に
はめ込んで 僕の一生の宝物にするから
ねぇ、モカ
夜空に浮かぶ
あの星のように
君のもとへ
飛んでいきたい
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