「偽善情勢主義」
作詞曲 : らいか

「人生この先何あるか分からないから面白い」って
それ最初に言った奴誰？薄らと開くのは忿怒の目
僕は行き先不透明 将来も未定 財布も叫んでいて
何で燎原の火の如く広がる不安と対峙しなくちゃだ？

世界中が常々口にしている「平和」の3文字なんか
白鳩も呆れるほど耳のタコの糧になっちまったんだ
嘘らしく煌めく数多の虚言ばかり転がる現代で
それを手に取り誇らしげに見せびらかす風習が煩わしいのさ

至った今日は慌ただしさを抑えようとする毎日で
疲弊しきって 前を向くだけでも精一杯になっていて
明日はきっとマシになってると 願うだけ無駄の範疇と知っていた
今日も出来ず仕舞いだ 心の底からの笑みが


きっと大半の人が競い合って楽になろうとしていて
そこで溢れた者の成す群れを「烏合の衆」と呼んだみたいに
人の性の質も人情も全部数字が掻き乱していく
その上で「頑張れ」だなんて空っぽな言葉を投げつけないでくれよな

名誉だどうだ 目に見える地位が自我の土台になっていて
ハマっちまったその時はきっと血眼で守るんだろうね
見解も意志も機転しがちで それさえ人間らしさと称すのか？
上っ面だけで動く成れの果ての社会なのです


どうせ死ぬのに一生に磨きをかけようとして
我ら人間はすばしっこく生命を紡いだ
人類皆んな汚らしくて 素晴らしいと呼ぶに値しない
生きてるだけで皆偉いならば これまでの痛みと苦難は全部何だ？
分かんないな 分かんないや 分かんないな


不安と焦燥 罵声 怒声 フラッシュバックまみれの日々
「そこに些細な幸せがある」とか もう一生ほざかないで
慶福思考で喧喧囂囂 染まり難い気持ち悪さの集合体
忌まわしき白昼夢であってくれ 偽りだらけのその仮面はもうやめて