+夏の朝、恋に落ちまして+


毎朝使う駅のホームでのことです。
聴いていただけないでしょうか。
私、普段はこんなことするタイプじゃないんです。
本当に!!
だけど、その日の朝だけはちょっと違ってて。
毎朝の変わらないホームの向こう側、
キラキラ輝く男の子がいるじゃありませんか!
あ、いや、発光してるとかじゃなくて、なんていいますか?オーラ?
もう、毎日使ってるのに全然彼の存在に気がついてなくて。
でもその日ホントに偶然だと思うのですが見つけちゃって。
恋に落ちまして…。
もう、そしたら学校なんて頭から吹っ飛んじゃって!
体は反対側ホームに向けて全力疾走しちゃって!
昨日は遅くて、睡眠不足なのにテンション↑で!
早くしないと、向こうの電車が来ちゃうなんて頭そればっかりで!!
こんなんで信じてもらえないかもしれないけれど、本当に、普段はこんな積極的じゃないんです。
普通の女の子で。
だけど、彼のこと、なぜか一目で好きになっちゃって誰にも渡したくなくて。
もう今、思い出しても顔から火が吹きそうです。
だって一目惚れした相手の前にですよ!?
全力疾走で息切れして、夏なので朝でも暑くて汗だく。
そんな状態の見知らぬ女の子に声かけられて、喜ぶ男の子なんていないと思います。
でもでもハイになってた私は気にもせず、キラキラ眩しい男の子の前に立って
「年上は好きですか!?」
なんて言ってたんです。笑ってください。
もう本当に…。
そうです。年下の男の子なんです。私は高校生だけど、彼は中学の制服で。
決してショタコンではないんです。でも恋に落ちたのは彼で。
ドキドキしながら返事を待っていたら、眠そうな表情から驚きに染まって。
そんな変化にもトキメキでドキドキで。
「朝から逆ナンですか?」
なんて呆れたような苦笑いで、ハンカチを差し出してくれまして!!
そんな彼の手を握り、私は駅のホーム、朝のラッシュで人目が痛いのも
気にせずに
「愛の告白です!」
なんて言っていたのです。


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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夏の朝、恋に落ちまして

ミクレンミクが好きで頭が沸いてます。
すべてのレンミク、ミクレン好きさんに捧げます!

閲覧数:388

投稿日:2011/05/01 12:55:39

文字数:844文字

カテゴリ:その他

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