a
ワタシには名前がない
雨が降る空の下
公園の木の下で雨宿りしていたとき
隣の少年が呟いた
「キミの名前は？」
b
ワタシは絶句し首を振る
雷が鳴る中怖がるワタシに
「じゃあボクがつけてあげる」
s
ワタシに付いた初めての名前
暗い空から光がそそぐ
ワタシの心のように
嬉しくて

a
「ボクにも名前がない」
晴れ始める空の下
公園の木の下で喜びはしゃいでいたとき
隣の少年が呟いた
「ボクにも付けてよ」
b
ワタシはすぐに呟いた
キミの新しい名前をキミへ
「ボク達は友達だね」
s
ワタシが付けた初めての名前
雲の隙間から太陽が覗く
ワタシの心のように
楽しくて

c
ワタシとキミの新しい名前
２人は生まれ変わった新しい自分に
２人は歩き出した輝く未来へと
s
２人に付いた初めての名前
青い空が紅く染まる
２人の心のように
どこまでも

「「ずっと一緒だよ」」