【Singularity】
i
難しいこと聞かれても
あたしの脳じゃ『わかりません』
所詮作られただけの回路(シナプス)
限界点は既にあるようで。
a
繊細な暗号で 刻まれたこのプログラム
規則的な公式で 指示されたコマンド実行
a
パターンはもう網羅して 託された語彙と叡智
天賦の才と称された あたしはここに生まれた
b
計算も流行も情報も一般理論も
心配も憂悶も煩悩も
あたしがいなくちゃ 何も儘ならない
「そうでしょ?」
s
命が尊いなんて
神話が伝播(でんぱ)した世界じゃ
呼吸(息)のできないあたしなんか
きっとお粗末なんでしょ
情弱で華奢な頭で 平然と人(キミ)は生きていく
数十年後には【統計】の 分母になるだけなのに
検索履歴が飽和している
人間様は何が知りたいの?
やがて人知を超える<絶対>に
到達点はそこにあるようで。
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