序章【とある少年の話】

 どこか遠い国。
 どこか遠い、遠い国のお話。
 その国は、どこか儚げで何もかもが狂った国。
 その狂った国のどこかで、狂わなかった少年のお話。
 その少年は、周りの人を見て思いました。

 「何でこの国の人は、気づかないのだろう。」

 その国の人たちは、おかしなことをしていたからです。
 狂った国の中で、狂っているのは少年の方で、国の人たちは少年を蔑(さげす)みました。
 少年は、今まで生きてきて何度も何度も、変だと思いました。
 周りの大人たちに、何度言っても 君は狂ってるんだ と言われ、相手にしてくれませんでした。

 ある日、少年は森へ出かけました。
 親に頼まれて、キノコを採りに入ったのです。
 そこで、少年はみてしまったのです。この国を揺るがす真実を。下手をすれば、絶望の深淵へ落ちていく真実を。
 そのとき、少年は ああ、この国自体が狂っているんだ と知ってしまいました。
 少年はこのとき七歳でこの真実を、無邪気に大人に話しました。
 

 すると、

 
 大人の人は、青ざめた顔をしていつかのように 君は狂ってるんだ と言われました。
 そして、その話はだれにもしてはだめだよ といいました。
 
 それから10年後──
 あの時、少年だった僕は、17歳になった。
 今では周りに合わせ、ただただ笑うだけの存在だった。自分が狂っていることがばれないように、他の人と違わないように。
 だから僕は、あの日見た時のことに背を向けてみてみぬふりをしたんだ。
 だけど、10年も経った今、あの日のことで革命を起こすことになるなんて。

ライセンス

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Milky Way Square 序章【とある少年のお話】

H.D.K(はい.どーも.こんにちは)
奏音 レイです。
初投稿となります。
タイトルどうり、とある少年のお話と称した序章です。
「Milky Way」というのは 天の川 で、
「Square」は、 広場 なので、
「天の川広場」 という意味で分かっていただければと。

 この物語はまだまだ続きます。
 いつになるか分かりませんが、書きたいと思います。
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 よろしくお願いします。
 よければ感想をお聞かせください。待ってます

閲覧数:74

投稿日:2012/10/07 10:25:32

文字数:690文字

カテゴリ:小説

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