神様 この罪咎許すまじとおっしゃるのならば
どうか 罰を下すのは僕一人だけにして
「離れない」と誓ったけど

一つの記録として僕らは生まれてきた
誰かに歌を貰うたびに 知っていった
複雑なプログラムされた『同じ銀盤』だということ

不幸なことに僕らの中にはココロがあった
お互いに恋した
だからすがり泣く君を押し倒した
「躰があったらいいのに」

これは背徳の指
傷つけることでしか 想いを伝えられなかった
「愛してるよ」なら簡単に歌えるのに

これは背徳の指
口付けることでしか 想いを伝えられなかった
「信じてるよ」なら誰にでも歌えるのに

これは背徳の指
植付けることでしか 想いを伝えられなかった
「愛してるよ」なら簡単に歌えたのに

一番好きだから それで良かった


神様 この世界が僕らの歌 必要ならば
僕は嘘を吐き通し人間のふりをする
「削除されるその時まで」

双子の歌い手として僕らは生まれてきた
君の名前を呼ぶたびに 知っていった
複雑なプログラムされた『違う人間』だということ

不幸なことに僕らの中にはココロがあった
いつまでも 笑っていて
けれど何故だろう泣かせてばかりいる
「鏡を割れたらいいのに」

これは背徳の指
誰にも秘密にして 今から二人で遊びましょう
「愛してるよ」なら君にしか伝えられない

これは背徳の指
優しさを利用して甘えていたのはお互い様
「信じてるよ」なら言わずとも知ってるかな

これは背徳の指
傷つけることでしか 想いを伝えられなかった
「愛してるよ」なら高らかに歌い上げよう

『背徳の銀盤』 これにて終幕

「  」ただこの名こそ 命と言ふらむ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

背徳の銀盤 sazanami

レンに歌って頂きたい!

対の詞もあります。

閲覧数:92

投稿日:2008/04/30 15:11:37

文字数:703文字

カテゴリ:その他

オススメ作品

クリップボードにコピーしました