【忘却センティメント】
a
君の顔を見るのは苦手だ 気疲れしてしまうから
少し乱暴だけど許して欲しい

a
どこか重たい影に囚われて 僕まで取り憑かれそうだ
戯れは今日でお終いにしようか

b
消えてしまいそうに君が零した
曖昧な笑みを僕が護った
君が凭れてた僕の肩は いつの間にか磨り減って
今になって痛み出したから

s
何も知らないフリして語った
わざとらしい打開策なんかじゃ
安っぽくて空っぽな机上論
ねえそれって偽善でしょ？
危なげなくこなしてたようで
やり切れなさ隠せない君の
「助けて」が言えない脆ささえ
今は愛してあげられない ごめんね


a
お預けされた餌を待つように 甘い言葉期待してる？
悪辣な習癖に水を差すようだ

b
少し慣れたように君が零した
嘘まみれの声 僕が守った
冷静になってから気づいた 無茶苦茶な情緒だった
今になって浸食する圧

s
ずっと平気なフリして笑った
お粗末な立ち振る舞いなんかじゃ
証明のないただの空論と
そう大して変わらない
自分で打ち立てたその壁に
ぶち当たってうずくまる君は
「逃げたい」を言わない寡黙さを
強さと履き違えてるの 知ってる？

s
「あたしが我慢すれば」だなんて
薄っぺらい自己犠牲ばっかで
本心(こころ)を忘れたまま繕って…
ただただ虚しいでしょ？

s
危なげなくこなしてたようで
やり切れなさ隠せない君の
「助けて」が言えない脆さって
実はすごく見苦しいよ 「ばいばい」