陰りだした空を見上げて
君に告げる言葉ひとつ探していた
橙色混ざる紫
頬をなぞるその涙に気づけたのは
南西の生温い風が
君の髪を揺らして
皮肉混じり西の太陽が
水の縁を照らしたから
薄れてゆく色の中
無くしたくない物がある
タイムマシンができたら
再びここに立つだろう
哲学などとうに越えて
僕らは永遠の愛を手に入れた
勘違いに泣いたあの日や
会えない日の寂しさに泣いた日でさえ
思い出せば他愛ないこと
阿呆らしくて滑稽だね 今となれば
忘れないで今日の出来事は
いつか僕らいさかって
互いをまた傷つけたときに
結び直す矢になるから
覚醒する意識 今
白昼夢から目覚めた
選べずいた言葉でも
今なら言えるはずさ
恥じらいをようやく捨てて
薄れてゆく色の中
無くしたくない物がある
タイムマシンができたら
何度もここに立つだろう
哲学などとうに越えて
僕今、永遠の愛に手を伸ばす
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