#8

*君への告白*





 ふたりは照れ合いながら
はにかんでいた。




 君に一度目のキスあのされた場所で。



 私たちは戸の真横の壁にもたれていた背中をはがした。


 リンは気まずそうに下を見ている。



 私は一緒にいた女の子が
誰か気になったが、
それよりも早くこの場を
立ち去りたかったから足音が聞こえないように逃げるように早歩きした。



 ――――嫌だよっ。
大好きなひとの告白現場なんて見たくないよっ……。




「あっ!」
しかし私は運悪くここでドジさがでて転けてしまった。



「ハル大丈夫っ!?」
リンが焦って近寄ってきた。





 その時だった。


「───ハル??」


 後ろから聞こえたのは他の誰でもないレンの声だった。



 その声が聞こえた途端、私は何故か涙が出ていた。

 なんで泣いてんの……


 その顔をレンに見られたくなくて私はとっさにレンから逃げるように立ち上がり、走った。


「ハルっ!!」
リンが私の名を叫んだ。


 けどそれも無視し、私は必死に走った。





 息を切らし、たどり着いたのはレンと二度目のキスをしたあの場所──
1Aの教室だった。



 蓮男、あの女の子になんて返事したのかな……

 OKしたりしたのかな……

 この恋おしまいなのかな…


 涙が自然に溢れだす。




 レン…………。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

三度目のkiss

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投稿日:2013/03/13 12:24:14

文字数:671文字

カテゴリ:小説

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