静かに明けた朝はどっちつかずの心のまま
雲ひとつない空の広さに目を奪われていた
積み重ねてきたもの　これから積み重ねていくもの
綺麗に重なり合う未来を思い描きながら

物語の主役は次第に移り変わるけれど
変わらない温もりがこの場所には息づいている
目に飛び込む景色は様々な顔を持っていて
今は静かな街もやがて賑わいを見せていく

春の月に不安をこぼす私に
きっと上手くいく　そっと風が語りかけた

歩き出したその目に彩りを　もっと知りたいその想いが
何気なく過ぎていた毎日を鮮やかに染め上げるから
違いさえ向かい合えば互いを引き立て輝きだす
見渡す限り続く彩りの　私もそのひとかけらに
なれるかな

過去も未来も空も大地も人も
いつの間にか手を取り合っていて
心つむぎ一つになる光景に
「どうかずっと」なんて言葉がこぼれた

走り出したその目に彩りを　心が惹かれる場所へ今
分からないことばかりでもいいよ　分かりたい気持ちがあれば
巡りゆく季節の中この街の優しさに触れたら
見渡す限り続く彩りの　私もそのひとかけらに
なれるから