流れに流され記憶も曖昧
地獄の四十二丁目
覚えのない疼痛と
絶えだえの足取りで身も不体裁
それでも軽薄に笑い
無軌道に歩いていた
見舞えよ一撃、亜流の徒手空拳
得体の知れない暗澹を返り討て
なんとも猪口才な!狙い撃て正中線
これ以上付き纏われたら迷惑だ
しゃなりしゃなりと風切った肩
揺らし日暮らし闊歩して
ゆらりゆらりと揺る軒燈
夕風が鋭利に胸を裂く
赫い赫い鬼灯の実よ
爆ぜて眩く飛び散って
暗い暗いこの夜の
一隅を照らす光の路となれ
ひたひた詰め寄る跫音、毎夜毎夜
数えてまんじりともせず夜が明けた
なまくらな刀で御免遊ばせ
どす黒い亡霊に対して大立回り
またぞろと現れては切って捨て
緑青に光る血潮、古身の刃を腐らせた
仄仄(ほのぼの)、灯る小さな光を
ようよう見つけ、駆け出したらば
近くに寄れば寄るほど影は
背後で大きく色濃くなって
自分を苦しめるものはいつも
自分自身から生まれたもので
希望を持つたび膨れ上がった
この恐怖をどうしてくれよう
何時まで戦い続けりゃいい?
しゃなりしゃなりと風切った肩
揺らし日暮らし闊歩して
ゆらりゆらりと揺る軒燈
夕風が鋭利に胸を裂く
赫い赫い鬼灯の実よ
爆ぜて眩く飛び散って
暗い暗いこの夜の
一隅を照らす光の路となれ
胃の腑で沸々茹だる不安感を
並べてまんじりともせず夜が明けた
考えるのすらもう億劫だ
しどろもどろの態(てい)で往け
嗚呼、とうに言葉はなくなった
回れ狂えや風見鶏
草臥れて折れて自由になれ
なんともし難いこの焦燥
もう、なんと度し難いこの病状
これぞ戦略的撤退
ドロドロの闇を振り切るスピードで
しゃなりしゃなりと風切った肩
揺らし日暮らし闊歩して
ゆらりゆらりと揺る軒燈
夕風が鋭利に胸を裂く
赫い赫い鬼灯の実よ
爆ぜて眩く飛び散って
暗い暗いこの夜の
一隅を照らす光の路となれ
小さな気休め、死ぬまで継いで足して
生きることが出来たのなら十分だろう?
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〈そこのけひろきうみへわたるふねほよくゆれてしらぬせともあおつりえをはむさかなやすいめんにまち)
青めく空さえ飲み込む摩天楼に
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星、引き連れ夜更けへ渡る中
(あおめくそらさえのみこむまて...暗ム明ラムパングラム
HaTa
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