『それが死にゆくこの世界へのせめてもの最期の餞だ』/ 可不 from ウェイウェイ
『つい先日、何処かで誰かが刺されたというニュースが流れてきた
今年に入って何回目だろう
どうせヤツらも誰かを見て感化されたクチだ
考えるのをやめた劣化コピーばかりが蔓延るのは
どうやら どのセカイでも同じらしい
人を殺めるのすら他人の模造品マネばかり
勇気がないんじゃない それしか許されないんだ
少しでも出た杭は徹底的に叩かれる
その束縛の答えがこの傀儡の集合体だ
軽率に生み出されるこんな「エモさ」ってやつも
所詮ただの消耗品の一つに過ぎない
どうせ有象無象に紛れ、誰の心にも残らずただゴミのように捨てられていく
その程度の運命なんだ
どれだけ情動を掻き鳴らそうとも
どれだけ心境を曝け出そうとも
どうせいつか
全てが無と帰していく
心も満たされず ずっと空っぽのままだった』
ただ紡ぐのが楽しかった
あの純粋な想いが
時を経て 嗄れて 言葉も醜くなって
苦しみ足掻いて出来た作品モノが
数字志向バカリの駄作コピーだった
伝えたい言葉が見つからなくて
「自分」がわからなくて
あの日眺めた澄渡る群青は
届かない彼方まで行ってしまったけれど
今ここで眺める夕日もきっとどこかで強く赫いて
背負い込んできた傷も葛藤も
ひどく頼りのない虚栄心も
人より少し大きな劣等さえ私だ
全て私なんだ
もう暗い歌ばかり歌っているのは御免だ
取り繕った自分自身もかなぐり捨てて
ゴミみたいなエゴの塊をぶつけて叫ぶんだ
『我慢して押し黙っていい顔して
朽ち果てていく世界と心中するのが大人だってんなら そんなん御免だ
恨まれようが妬まれようがどうだっていい
そっちのくだらねぇ都合なんざ知ったこっちゃねぇさ
社会で生きていくのなら
常識に浸っていくのなら
どれだけ目を逸らし逃げ続けても
自ずと答えってのは決まってくんだ
どうせ戻らなきゃいけない なら少しぐらい寄り道をしたって構わないだろう?
押し込んでいた感情、欲望、その全てを曝け出して
「まだここにいる」とセカイに知らしめるんだ
ここが分岐点だ
決まった道なんて1つもない
彷徨い見つけた自分だけの居場所で
二度と抜けない
精一杯のチカラで
そこに「思い出」を突き立てていけ
そこに居た「エゴ」を突き付けていけ
蟠りも煮えない想いも全て喰らって糧にしていくんだ』
『それが死にゆくこの世界へのせめてもの最期の餞だ』
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