姫百合の楽園へと迷い込んだら、全てが麗しく香り出す。
芳しの花蜜に溺れてしまいたくて…
叶わぬ恋を謡う唇が艶めいて、まるで、私を誘うような深紅。
雪色の指先が私を招いた時、このカラダを姫百合が蝕んだの。
Lily paradise…
禁断の花園で二人、交わす愛はまるでラビリンス。
Lily paradise…
何処までも何時までも。果てるまで貪り合う。
探り当てられた快楽に心が熱く疼き出して、せがんだ口付け。
混ざり合う吐息に孕んだ想いは、永久の色をしていたの。
Lily paradise…
明けないでと願い続け、貴女を見詰める蜜月夜。
Lily paradise…
不安なんて、生まれたそばから掻き消して欲しくて。
罰を受けるのなら二人一緒にと、囁けば俯いた。
絡めた小指に宿った誓いが消えるのは、そう遠くないと知ったの。
Lily paradise…
養分も与えられずに、枯れ朽ちてゆく姫百合の楽園。
Lily paradise…
消えないで去らないで、愛し愛されていた証だけでも残したい。
姫百合の楽園に居た頃は、全てが麗しく香ってた。
芳しの花蜜に溺れて、貴女に抱き寄せられてた…
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