グラスの縁に沁みた消せないワインの赤が
瞼を焼いた光に溶けて映える
丸まった体には逃げ道なんてないから
塩と水で僕を満たして

閉じた世界の裏側で囁くチェシャ猫
「ワンダーランドはすぐ其処 おいでよ」
期待に塗れて目を開けた先には
見慣れたはずの一人のベッド
嫌々!

飛び散った硝子 それはそれは綺麗なまま
鋭い傷をつけるからどかして欲しいだけ
そうして今すぐ 何も何も感じなくていいように
眠らせて


目を開けたまま見た儚げな幻が
懐かしさを覚えるほど遠くて
境目を失った日々に埋もれた意識
自分と呼べるのはどれくらい

部屋の真ん中で浮かんでるチェシャ猫
「嫌なことなら忘れちゃえ そうだろ」
扉が閉まれば戻れなくなるなら
君との想い出に浸っていたい

拾い集めた幻想 それはそれは崩れたまま
鈍い痛みを残すけど抱えていたいから
それなら今すぐ 何も何も忘れなくていいように
眠らせて


閉じた世界の裏側で囁くチェシャ猫
「ワンダーランドはすぐ其処 おいでよ」
誰も知らない楽園で踊るなら
裸足のまま駆け出してやるわ
いいでしょ!

飛び散った硝子 それはそれは綺麗なまま
鋭い傷をつけるけど握って離さない
そしたら何時かは 何も何も変わらず愛せるように
救って
荒れ狂う水面 それはそれは僕の涙
鎮めるその両の羽で包んで慰めて
そしたら何時かは 何も何も変わらず愛せるような
夢に落ちる


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ハルシオン(仮)

まちすさんの曲に詞をつけさせていただきました。
http://piapro.jp/t/MII_


穏やかな夢に溺れていたいの。


修正や言葉・タイトルの変更等はお気軽にお申し付けください。

閲覧数:137

投稿日:2013/01/11 00:17:13

文字数:603文字

カテゴリ:歌詞

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