遥か刻を超え 私はやってきた
この小さな体の中から 世を救えと呼ぶ声がする

乾いた砂の大地には争いばかり
已むことも飽くこともなく火種は転がっている
ならばこの口で迷える民に接吻(くちづけ)し
真なる平等と公平を遣わそう

如何なる言葉も毒もこの意思は冒せない
さあ荒ぶる森の神が沈黙を破るのを聞け

地に恒久の安らぎを 薔薇の棘に羽を射抜かれ
赤に染まりそれでも羽ばたく 燎原のクリミアンエンジェル


分かっている、人は皆間違いだと
それでも罪を犯す弱き者だから、この腕(かいな)で包み永遠(とわ)に守りたい
月も星も地も十字架も平等だと、世を巡る不滅の円環に気づかれるならば
私はあなたに触れ、渇いた喉をこの血で潤す覚悟すらも決めよう

石を投げる手もこの身には届かない
何億もの粒子(ビリオン)となり弾幕をくぐり届くだろう

襲撃に怯える孤児(みなしご)も 赤い目で武器を振る暴徒も
赤薔薇の翼で包み込み 祈り捧ぐクリミアンエンジェル

廃都に永遠(とわ)の覚めぬ夢を 業欲には身を灼く焦熱を
もたらされる美しき沈黙で 安らかに憩い眠るがいい


呼んで 呼び覚まして この燃えるような衝動を
血を湧き迸らせる慈愛への切望を

私はクリミアンエンジェル

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Crimean Angel

―――――地に真なる平等を

クリミアの天使といえばフローレンス・ナイチンゲールですが、どっこいそれと見せかけて実は・・・な詩です。
ロシアとウクライナやら中東やらアフリカやら、不思議とこの病の流行地に入っておりまして・・・このまま争いが続くんならみんなこれに冒されていなくなっちまえばいいんだっていう呆れるほどいつも通りの社会批判。

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投稿日:2014/11/26 15:03:39

文字数:531文字

カテゴリ:歌詞

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