(1)


紅葉が舞うたび キミのことを思い出し 涙が頬伝う
それは キミを守れなかった僕の 悔し涙なんだね・・・・



京の都にいるとき 僕はキミと再び出会い人目で恋に落ちた
綺麗な髪を二つに縛ってゆらして 楽しそうに微笑むその姿
今でも胸の中に「記憶」として残っている程 大好きだった笑顔



小さな姫様と小さな見習い兵から僕達は姫と武士になり
昔は無かった身分も出来てしまい とても話せなくなってしまった
キミは一国の姫なのに それでも止められず、僕は声をかける
その言葉をきいたときのことは今でも忘れられない


僕は幼い時の約束だった 君を守るものとして 戦うことをここで誓った




ありがとう ありがとう   と姫は頬を染めて喜び
それをみて 照れ笑いをする 武士

その姿は とても 可愛らしい姿だった








(2)

その後辛い仕事でも 護衛の訓練を鍛え 努力する武士
君を敵から守りたくて 平和な日々を続けたくて
そんな僕に姫はとても嬉しそうに 怪我の手当てをしてくれた



お互いが愛し合っていて 毎日が楽しかったあの頃
信頼しあっていて 身分も乗り越えられたんだと 思っていたのに
ある日の夜を境に それはあっけなく 僕の目の前で崩れたんだ 
頭の中では否定しているのに 体で真実だと感じている




僕が誓った約束の言葉を 姫の前で別の男が 守るものとして誓っていたから




ごめんなさい ごめんなさい   と姫は涙を浮かべて
それを見て  怒り狂う武士

その姿は 鬼の形相のようにとても荒れていた




愛しているからこそ とても 悲しくて

後悔しても 遅いことを分かっているから 許せない

もう 僕の心は折れて耐え切れず そのまま意識を失った・・・



 








(3)

起きた頃 僕は城では無く牢にいて 縄で縛られる
守りたくても動けなくて あの頃に戻れない事に
歯を食いしばるしか 出来なかったんだ
 

もう二度と会えないまま 切腹になるのかと思った時
突然来訪者が 訪れ転機が起きる
それは 目を腫らした姫で僕は身構えてしまう




もう 君の隣に並ぶ資格も無いんだ
なぜ  今ここにいる? 君はあの人を選んだ筈なのに
君が来てくれて 微笑んでしまうほどまだ愛している
そんな僕を見た 姫は勢い良く抱きついて真実を告げた




国王の政略結婚だから あの人は私の前に誓いをのべた
私もその誓いを受理したけど 心はあなたの事でいっぱいです
本当に心から想っているのは 貴方だけなのですよ


その言葉と共に僕に接吻をすると 姫は僕を逃がす命令をする
逃げる途中でみた その表情はとても立派な姫様に見えた





愛し合っていたけど 事情で実らなかった ある男女の馴れ初め
逃げ出した彼は 国王の条件により城には一切かかわらず 
町人達と一緒に紅葉に囲まれた中 生活を暮らしていた
時折紅葉と共に君を見ると 切なくなる胸を隠しながら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

紅蓮武士

和風のイメージでレンミクイメージのレン視点

幼馴染の武士と姫の切ない恋心のお話をイメージしました

閲覧数:176

投稿日:2009/08/04 19:26:39

文字数:1,260文字

カテゴリ:歌詞

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