冷たい海の底から 覗く海神(わだつみ)の娘
瓶詰めの人の魂 盗み陸へと上る
海神の怒りは 穏やかな波のように
忍び寄りやがて娘(わたし)を 破滅へと導く歌(誘う)


海の底に囚われた悲しい歌
恋をしてここまで来たけれど
帰る場所がないのならそうずっと
ここにいて良いんだと棺から現れた貴方
寂れた屋敷に私招き入れ
二人踊るだけど背丈歩幅があまりに違った

痛む脚鞭打って貴方追う
仲の良い兄妹と皆笑う
二人街を隣歩いていても
心だけは何時も私今も私置き去り
昨日も明日も私は妹?
時の砂まで駆け足の 貴方の背にしがみついた



いつか残される私との
一つの約束を守るため
魂授けの儀式に挑む
その最中海神の呪いの歌が鳴り響く
二人を引き裂き祝福を嘘に
誓いの前に一つ私に裏切りを犯させた

貴方を拒む私のことを
貴方はいつか必ず罵って
私をあの暗い海の底に
突き落とすような言葉の針で私を刺すでしょう
殺したくないからどうか私を
裏切らないで愛していて もう踊れない私だって



いっそ貴方を海深く 一番奥の底へと沈め
蓋をし閉じ込めて 抱き締めて強く壊れる程に 
いっそ私の嘘 すべて曝き出し罵って
そして私の首を絞めて 何も解らないように

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

海神の娘~Little Merrow~

帰省する前に男の娘描けって電波を受信したので一風変わった人魚姫の物語。 人魚姫っていうより前にどっかの書物で目にしたウンディーネ系人魚の伝承色が強いかも。王子様じゃなく相手が騎士だったりする話もあるんだなぁと調べ物の最中にしみじみ。罪を犯した人間なんかを哀れんで助けたことから、海神に呪われた海神の娘。惚れた相手が男なら自分も男に。女なら女に。そんな呪いの物語。

閲覧数:179

投稿日:2011/08/10 09:53:26

文字数:531文字

カテゴリ:歌詞

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