戻れない過去を 何度振り返っても
明日は来るから 何度も来るから
少しだけ苦い あのビール飲んで
思い出したらいいさ 思い出したくないけど
あえて君が好きだった 夏の曲を聴いてみるよ
少しだけ少しだけ冷たい君の心を
傍に感じるよ 傍で感じていたいよ
ああ 今夜も夜が更けていく
もういいよって、言わなきゃわかんないのかな
耳を塞ぎたくなるくらいの 寂しい言葉
優しい声の向こうの遠くなった君の心に
僕は泣けてくるんだよ
夜の散歩で通った街路 消えかけている街灯
蒸れた夜の中 二人で手を繋いで歩いたね
明かりの灯る住宅街 溶けていく闇の中
君だけがいればいいと 手の先から伝えたんだ
あえて君の好きなビールを 家で買って飲んだよ
もう少しできっと、君の事を忘れると思うけど
これから先、君の事を何度も思い出すんだろう
僕らが紡いだ時間も、そうやって世界に溶けていく
君がくれたものを忘れていく
君にあげたものを忘れていく
君の事を忘れていく けれど
何もなくなった部屋で 僕が口ずさむのは
やっぱり君が好きだった あの夏の曲なのかな
ごめんねって言葉も ありがとうって言葉も
きっと、僕たちには難しかったね
繋がった手の先から分かることは少なくて
それでも繋がっていたくて
死ぬ間際になって 君の名前も顔も忘れても
あの夏の曲だけは 頭に残っているのかな
名前も知らない あの夏の曲を
君が残した あの曲を
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想