貴方　視えますか…
貴方　触（ふ）れますか…
この身　貴方に　捧げて 咲かせませう…緋（ひ）の花弁（はなびら）


たらちねに永久の愛誓ひ
散りゆく無常に涙して
密かに想ひ
一途に慕ひ
この身　咲くまで　静かに待ち侘びる…


この髪の先も
この唇さえ
指の先まで
偏 貴方のため


華の化身（あらひと）は
月光（つきのひ）の下で
夜露に濡れて
褥 貴方を待つ 緋の花弁



うたかたの春の淡雪に
溶けゆく無常に微笑んで
ひたすら愛し
ひたむき信じ
その身　咲けよと　愛し祈り捧ぐ…


この髪の先も
この唇さえ
指の先まで
偏 貴方のため


数多の蝶々（てふてふ）
蜜に惹かれ来る…
けれど 私が
包む 貴方だけ


咲く華の妃
誓ひの口づけ
祝福（いはひ）を受けて
愛し 貴方へ捧ぐ 緋の花弁



貴方　視えますか…
貴方　触れますか…
この身　貴方に抱かれて咲き誇る…緋の花弁


この身 貴方に捧げる枯れるまで……妃（ひ）の花弁