ミク視点

「ネルちゃん…」
まさか、ネルちゃんが、巻き込まれてたなんて…。
「ふふふ、馬鹿ね、悔やんでも戻ってこないのに」
「ミク!あいつの言葉に耳を貸すな!」
クオ君が私に言った。
「もしネルが巻き込まれていたとしても!ソングパワー。お前の歌の力は人を傷つける物じゃないだろ!」
「クオ君…」
確かに、クオ君の言うとおりだ。
ソングパワー。歌の力は人を傷つける物じゃない。
私は、仲間とかを傷つけたくない。
そう思いながら撃ったはずだ。
「ネルちゃん…今行くよ」
「ふ~ん、無意味なのにね。どうせ、やられてるんでしょ」
「お前!」
「クオ君…」
「大丈夫だ。ミクはネルを探して来い」
「分かった…」

ミクオ視点

「で、お前は何がしたい」
俺は目の前の天音ルナに問いかけた。
「私?そうね、貴方が、私と戦ってくれたら…教えてあげるけど?」
「無意味な戦いは好まないんだがな」
「無意味?ふふ、違うわ。これの意味は」
彼女は武器を構えた。
「楽しいからよ」
そういうと同時に彼女は俺に向かって来た。
その時。向かってくる彼女に一つの刃が飛んできた。
「はは、無理して来ちゃった」
「お前!寝てなきゃ駄目だろ!」
其処に居たのは鈴音ララ。
前の戦闘で重傷を負って休養中だった筈だ。
「私も居るよ☆」
その隣には戯音マイ。
「お前等。片割れは?」
「居るわけ無いじゃん。ルルが居たらとめられてるもん。ルル達には内緒で来たんだから」
「私は、目が覚めたときはサウ寝てて…。起こそうと思ったけど丁度ララちゃん通りかかって2人で内緒で来たところ。だから、ユアさんにも秘密なんだよ」
「助太刀さんきゅな、だが、あいつの相手は俺で十分だ。お前等は雑魚のっておい!」
俺があいつらに言うと、ララは
「だから、言ったでしょ。私達は秘密で出撃してるの。もしばれたらなんらかの仕打ちが待ってるよ」
「はあ…わあったよ。じゃ、お前等は、ルナの相手頼む。じゃ、俺はネルんとこ行って来る」
俺はあの2人にルナの相手を頼み、ネルが居るはずの方向へ行った。

ミク視点

「ネルちゃん!」
私はネルちゃんの機体を見つけた。
私はコックピットを開け、ネルちゃんに息があるかどうか確かめる。
「良かった…。じゃあ、早くビルに戻らなきゃ…」
「我々の…忠誠は…UTAUに…あり…」
「セリー・ミオエイン…」
その近くに倒れてたのはセリー・ミオエイン。
彼女から悪い気が抜け、黒に変色していた髪の毛は金髪に戻った。
「じゃ、早く行かなきゃ」
「あ、ミク!大丈夫だったか?」
「うん、クオ君も手伝ってくれる?」
「ああ」
そして、私達はビルに戻った。
「全く。まだ怪我がちゃんと治ってないのに。無茶しちゃ駄目でしょ!ララちゃん。それに、マイちゃんも、休養中だったんでしょ!」
『うう…すみません…』
2人はキョウちゃんにこっぴどく叱られて。
ルル君とサウ君も少し心配した様子だった。
「でも…キョウちゃん、良かったじゃん。終わり良ければ全て良し、とも言うし」
「でも…ミクさん、甘えさせてたら終わらないんですよ」
「キョウちゃん、ちょっときついね…」
急に、緊急招集のブザーが鳴った。
「何!?」
私達は、急いで司令室に向かった。

「どうしたんですか?ユアさん」
「…皆。急な事で申し訳ないんだけど…」
「はい」
ユアさんは、躊躇いがちに言う。
「宇宙に、出るわ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

歌姫戦士ボカロボット第20話

え…宇宙っすか?
次回予告
ボイス「宇宙に行く事になった俺達。だが、急にノイズの体調が悪くなった。リユウの体調も悪いらしい。二人に一体何が…次回「兄弟と姉妹。永遠の絆」これには…悪UTAUが関係してるのか…?」
次回はボイス君ノイズ君の回!あとミユリユも忘れずに…

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投稿日:2011/09/11 16:38:11

文字数:1,414文字

カテゴリ:小説

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