※注意、必読
この話は囚人P様の名曲「囚人」「紙飛行機」のPVを基にしたフィクションです。
原曲がそうであるように、約70年前の某国で起きた事実を参考にはしていま すが、そのものではありません。
アレンジを加えている部分もありますし、史実とは異なる展開もあります。
この話は一貫して「紙飛行機」PVに出て来るリンの父親である人物の視点で進みます。
主役の立ち居地が加害者側なので、差別を助長するような描写、発言がかなり出てきますが、作者にその意図はありません。
主役の言動、行動にに不快感を抱いて頂く事が主目的です。
モデルになった時代、場所で何があったか。知る限り、盛り込める限りの事を描写するつもりなので、時々暴力的、グロテスクな表現があります。苦手な方はお戻り下さい。
とは言え、私も詳しい訳では無いので誤りがあるかも知れない事をあらかじめお詫びしておきます。
リン、レンの出番は少ないです。
鏡音三大悲劇の派生だというのに泣けません。
それだけはお約束できます。
タオルは要らない。
要るのは胃薬だ。
細かくてすみません。何しろ主役がナ○スの将校ですから慎重に成らざるを得なくて。
それでもよければスクロール。
看守~「囚人」「紙飛行機」二次創作~
ある時代、ある場所。
ある男の、空しい人生のお話。
病室のドアを開けると、私の娘は満面の笑みを浮かべて私を呼んだ。
「どうした?最近は随分機嫌がいいね」
椅子に腰掛けて笑い返すと、「内緒」と鈴を転がすような声。
「ご機嫌なのはいいけど、あまりはしゃぎ過ぎると発作が起きるぞ」
「わかってますよー、だ」
頬を膨らませてちろりと舌を出す姿は、親の欲目を差し引いても愛らしいものだ。珍しい程の活き活きとした姿に、自然と顔が綻ぶ。
「そんな事になったら・・・・・ぃから」
ふと顔を伏せて、嬉しそうに小さく何かを呟いた娘の金髪を軽く撫でてやる。
「どうした?」
「ううん!なんでもないの」
顔を跳ね上げ、頬を薄紅色に染めた娘は、そのままベッドの向かいへと視線を移す。横顔に若い時の妻の面影を見て、美しくなったと思った。
うっとりとしたその瞳の先には、少し前に買い与えた白いワンピースとピンク色のストールが掛かっていた。サイドボードには揃いで買ったつばの広い帽子。
「ああ、これが気に入ったのか。良かったよ」
その前に服を買ってやった時には、娘は「出られないのに意味が無い」と癇癪を起こし、挙句に軽い発作まで引き起こした。少しでも治療の励みになればと選んだ品だけに、あれは堪えた。
もっとも、同世代の患者が居る中央の大きな病院に入院していた時と違って、収容所に隣接し、人体実験施設も兼ねたこの病院では、医師や看護士以外と話す事も出来ないのだから、気分が塞ぐのも無理は無い。
私自身。生まれて此の方、病院での生活しか知らない娘に外出用の服を買い与える事を切なく思っていたから。いい加減「元気になったらこれを着て出かけよう」などと、空しい約束をするのは止めようかと思い始めていた。
それだけに、最近の明るい姿は嬉しいものだ。
妻を早くに亡くした私にとっては、娘の笑顔だけが全てだったのだから。
「・・・パ、ちょっとパパったら!もうお仕事の時間でしょ。のんびりしてて良いの?」
物思いに耽っていた私に、娘が刻限を告げる。
慌てて立ち上がると、声を立てて笑われてしまった。
ふと、娘がもっと幼い頃には今のような調子で世話を焼こうと纏わりついてきた事を思い出した。
「じゃあ、仕事が終ったらまた来るよ」
飽きずにワンピースを見つめている娘に声をかけて、私は病室のドアを閉めた。
看守~「囚人」「紙飛行機」二次創作~
短い!でも行き詰ったので、退路を断つ為に上げてみた。
パパ、娘さんがご機嫌なのは男が出来たからですよ~~!
病院が人体実験場も兼ねてる事に対する軽い言い訳。
なんでリンが頻繁に歩いていける場所に収容所があるのか考えたらこうなった。
リンが医療スタッフ以外との接触を許されていないのは、他に収容されている人の多くが実験台にされる人だから。でしょうね~。
余談
ぐぐったら、リンレンが双子設定であの世界に生れなかったのは不幸中の幸いだと思った。
コメント0
関連する動画0
ご意見・ご感想