「カウントが凄い勢いで跳ね上がっています。各所にでスレッドも立ち上がってる。」
「良し!終了!見付けたよ!」
「場所は?!」
「えっと、郊外のこの場所、地図だとただの更地表記だね。」
「………。」
ここに2人が居る…騎士が…スズミが居る…。だけど…だけど…!
「行って下さい、啓輔さん。雨音博士と一緒に2人の救助に。貴方の翼なら最も早く
辿り着ける。」
「翡翠…だけど…俺が此処を離れたら戦える奴が誰も…!」
「此処は私が守ります。捕獲班の方達も居ます。」
「だけど…!」
「見くびられては困ります。仮にも私は貴方の右腕、留守も守れないなどと
思わないで下さい。」
「…でも…!」
「鬱陶しいんだよ!とっとと行け!お前の親友なんだろ?!会いたいんだろ?!だったら
ウジウジ迷ってないで!会いに行けば良いんだよ!馬鹿!」
「…ぷっ…!…くっ…!あは…!あははははははは!!ふっ…はっ!あははははは!!」
「…わっぷ?!け…啓輔?!」
「…りがとう…。」
「行ってらっしゃい。啓輔さん。私なら大丈夫ですよ。」
「うん…!」
騎士…スズミ…お前達に会ったら沢山、沢山話したい事があるんだ。ごめんなさいって謝って、ありがとうっていっぱい言って、それから2人に紹介するよ、こんな俺を助けてくれる妙な奴等が居たんだって、俺の事心配してくれるんだって、最近よく笑う様になって、最近ちょっと失恋して、最近妹離れして、そんな奴等を紹介するよ。笑うだろうか?呆れるだろうか?だけど凄く凄く良い奴等なんだ。きっと2人共大好きなるから。
「バット様!」
「バットさん!」
「お前等…第3隊の…それにお前達は抜けるって…!」
「私聞きました!さっきの言葉聞きました!翡翠様もずっと連絡くれてて、バット様が
此処に戻って来るって聞いて…それで…だから…来ちゃいました!」
「俺も!」
「僕達も来ちゃいました!」
「任せて下さい!どいつもこいつも【MEM】ぶっ壊すんなら喜んで手伝いますよ。」
「…お前等…揃いも揃って馬鹿過ぎだろ…?」
「その大将は~バット様~。」
「あははは!バカ大将~!」
「行こうよ、バット様。」
笑いが込み上げる、涙も込み上げる、どいつもこいつも馬鹿ばっかり…俺とお前にそっくりだ…。
「全隊に告ぐ!我々はこれより総力を上げて【MEM】を潰す!指揮系統に連絡を!
俺と奇襲部隊はこの場所へ向かう!」
「了解!」
「らじゃ~。」
「はいはーい。」
「行くぞ馬鹿共が!」
「「「「はいっ!!!」」」」
BeastSyndrome -99.ただいまと行ってらっしゃい-
行ってきます!(`・∀・)
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