●このごろの漫画やアニメの作品を見てて、思うんですけれど…
もうちょっとブームは落ち着きましたが、「進撃の巨人」にしても。
この間、1クール目の放送が終わった「シドニアの騎士」でも。
その、お話の“設定”が、けっこうシビアなものが多いですよね。
そのどちらもが、人類が滅亡の危機の淵に立たされてて…
その絶望的な状況の中で、生きる道を探るというものです。
まあ、「お話」と割り切ってしまえば、このシチュエーションは、よくありがちですけどね。
閉塞 → 希望 の構成ですね。
いっちゃえば、「シンデレラ」なんかもそうですし(笑)
●ただ、「進撃」と「シドニア」では、その描き方にずいぶん違いがあると思います。
私自身は「シドニア」が好きなので、そちらからの見方の比較になりますけど。
敵と戦うにしても、わりと淡々と「出来事」という感じで、進むのですね、「シドニア」は。
それに比べて、「進撃」はもっとこう、“アツイ”感じがします。
ちなみに、“昭和軽薄体”の文章などで知られる、作家の椎名誠氏は、「シドニアの騎士」のファンだとか。
そういえば、椎名氏はSFチックな作品も書かれてますし。
描写を多用して、淡々と、時にはゆるゆると進む感じ。
そんなところは、たしかに共通するところがあるかも、しれません。
●あと、2つの作品の違いといえば…
ジャンルはやはり違いますよね。
「シドニア」はSF。
「進撃」は、SF…ではないでしょう。何だろう、アクション?ファンタジー?ダークファンタジー?
(済みません、よく形容できません(笑))
なんにしても、作品によって、窮地からの希望の求め方が、違うのがわかります。
その向かい方や姿勢も、違いますねー。
で、ふと現実の世の中を見ると。
いまの日本も、けっこう袋小路になりつつあるような、気が。
アツく、活路を見出すのか。淡々と、希望に向かう道を探るのか。
どっちが良いというのではないですが、ふと立ち止まって考えてみるのも、いいかもですね。
<タマネギのブー録(ブーログ)> ◆ 「淡々派」と「情熱派」。活路はどちらに??
よのなかの出来事への、とりとめのない無駄話を“ブー録(ブーログ)”として書いてます。
★先日まで、こうした日記まがいの文は、ぷららのブログに書いていましたが、6月にそのブログサービス自体をぷららが運用中止にされました。(。-_-)
今後は、ここで書いていた小説と、自分の半ば日記であるような文を、取り混ぜて記していきますので、よろしくお願いします。
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ご意見・ご感想
enarin
ご意見・ご感想
今晩は、再びコメントを書かせていただきますね。
今回はエッセイということで、”進撃”と”シドニア”の比較を例に挙げられてますね。私は逆に”シドニア”については少ししか知らないのですが、”進撃”については、電子書籍で少しずつ買っていた物を、最近になって、少しずつ読むのを再開しました。
実は最近のニュースで、”香港で進撃の上映が中止された”というのでもあるとおり、私も進撃1巻の描写に耐えられず、1巻途中の母親が食い殺された時点で、ずいぶん前に読むのをやめてしまったのです。
が、最近、”所詮、漫画は漫画なのだから、割り切って楽しもーぜ!”って考え方を変えたら、一気にこういう過激描写だけど中身は充実している作品を、抵抗なく読めるようになり、再開したのです。
さて、進撃は”ダークファンタジー”なんだと思います。たぶん。最近の注目作品は、”カテゴライズが難しく、新規だから、面白い”傾向がある気がします。
シドニアはメカだと思ったら、そうではないし、同じく”人類滅亡の危機からの復活”を書いた艦船戦略アクション漫画(アニメ)、”蒼き鋼のアルペジオ”も、メカモノだと思うとそうでもない。近未来の日本が舞台でもそれだけではない。だから、カテゴライズも、昔の言葉で”ファジー”。
蒼き鋼のアルペジオは、描写は進撃ほど激しくないが、シドニアレベルの”戦略もの”でもある。艦船は旧日本海軍の名前&姿の近未来艦船が出てきて、アクションもかなり凄い。でも、人類が絶体絶命になる。
私も、人気の高い最近の作品は、昔以上に”人類滅亡の危機からの復活”が多い気がします。
これも、日本社会の閉塞感が強いからだと、思わないでもないです。
ふと、”軍艦島”、が頭をよぎります…。
ではでは~♪
2015/06/27 19:29:51
tamaonion
enarinさん、メッセージを有難うございます!
>が、最近、”所詮、漫画は漫画なのだから、割り切って楽しもーぜ!”って考え方を変えたら、一気にこういう過激描写だけど中身は充実している作品を、抵抗なく読めるようになり、再開したのです。
そうなんですよね。作品を楽しむ一方で、どこか醒めて捉えることができれば、ホントは一番楽しいのですよね。
子供のうちは、とにかくのめり込む方が楽しいと思いがちですが、おっしゃる通り「割り切って楽しもーぜ」と思えることは、大事だと思います。
でも、醒めてる自分に一抹の寂しさも感じたりしますけどね。
>蒼き鋼のアルペジオは、描写は進撃ほど激しくないが、シドニアレベルの”戦略もの”でもある。艦船は旧日本海軍の名前&姿の近未来艦船が出てきて、アクションもかなり凄い。でも、人類が絶体絶命になる。
ああ、そういう作品も面白そうですね?。歴史シュミレーション、の趣きもあるのでしょうか。
「進撃」の場合は、逆に私は詳しくないのですけど、ある話では衣装や小道具が、中世的な「ファッション」の楽しみもできるということで、いつか読んでみたいなと思ってます。
不思議な話っぽいですね。
>私も、人気の高い最近の作品は、昔以上に”人類滅亡の危機からの復活”が多い気がします。
ですよね。
「シドニア」は、ちょうど昨日、第2期が終わったのですが。ちょっとまとめ的な最終話だったので、次の期はないかもしれません。
1期は、絶望的な状況で、毎回、閉塞感があって、そこが魅力もありました。
2期は、なんと全然違う作品のようです。ラブコメ展開のようになってしまいました(笑)
作る方も、「閉塞的な作品は、(制作していて)つらい」という話を、聞いたことがあります。その辺に理由があったのかもしれませんけどネ。
>ふと、”軍艦島”、が頭をよぎります…。
お、なかなかシャープな連想ですネ!
ただただ「遺産」として割り切るだけは済まない、問題もあるみたいですしね。
enarinさんが触れられた、作品の所感なども、どこかで読んでみたいなぁと思いました。
またぜひ、感想を聞かせてください!
それでは、また。
2015/06/28 22:18:19