いつもと変わらない事を嘆いていた日々に
そっと新しい色を添えたのはあなただった



踊る木陰に揺れる光の隙間に溺れて
夢を見ていたあの日の私じゃ届かなかった
色褪せた空の片隅に光るただ一つの色
儚く視界の果てに霞んで消えていくだけ


追い風に吹かれて立ち止まる帰り道
すれ違う背中に感じたたった一つの予感が
私を振り返らせるまで


鮮やかに目に焼き付いて決して消えはしない
今日の日を心に綴じ込んで見つめ合いたい
交わす言葉もないまま
息が出来なくてもそれだけで良かったのに
わがままなんて言わないで
私の色をその瞳に刻んでよ



飾ることなくいられる時間をどこかに探して
今じゃ偽ることしか出来ないこの現実(リアル)
失ったあの日のイメージに残るたった一つの色
散りゆく記憶の中に浮かべるコントラスト


飛び出した歩道の真ん中に立ち尽くし
溢れ出す純粋な気持ちに嘘はつきたくないから
私の手を引っ張って


遠ざかる背に空を切るこの手忘れない
この痛みがあなたと歩いてた証ならば
それも悪くはないけど
何もこんな形じゃなくたって良かったのにね
涙が彩る青い軌跡
私の瞳はそれ以外見えなくて



繰り返し巻き戻しても戻れはしない
あの一分一秒一瞬の感情に隠した真実は
気づかれないまま消えてくのだろう
それでも瞳は嘘つけないのに



鮮やかに目に焼き付けて決して消えないように
離さないで二度と交わったこの手重ねて
話す言葉もなくても
明日が来なくてもそれだけが現実(リアル)なら
わがままなんて言わないわ
私の色はその瞳に写ってる？