||||| 序 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「まったく、なんて山ん中だよ」
空が見えぬほど高い木々が寄り添う山道を俺は歩いている。
なぜこんなことをしてるかというと、俺の趣味だからだ。
いや、山岳登山の趣味というわけではない。
ミステリー、というかオカルト方面に強い興味がある。
都市伝説、という類のものだ。
そう、俺がこんな山道を歩いているのも、ある都市伝説を小耳にはさんだからである。
つり橋を渡ると鳥居が見えてきた。
もうかなりの年代物であろう。
赤い塗料がところどころといわず全体的にはがれおちている。
これだけでもかなりの威圧感だ。
先ほど道の途中で見かけた看板、
「ここから先へ立ち入る者 命の保証はない」
にも少し身震いしたが、なお強くなってしまった。
21世紀のご時世にこんな恐ろしげな場所があるなんて、
今の今まで俄かには信じられなかった。
すでに廃村になったときいていたからだ。
俺は覚悟をきめ、その鳥居の下をくぐり、先へと進む。
杉沢村。
鳥居の柱の根本のドクロのような岩がこの後の運命を教えてくれていたのかもしれない。
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