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[1番]
(Aメロ)
星に手を伸ばしてみても届かないなんて
そんなことは百も承知
でも伸ばさずにいられないじゃない!
やってみなきゃわかんないじゃない!
(Bメロ)
今はダメでも
明日はどうかな?
なんどもTRY!...未定
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赤、黄、橙・・・
そんな単語じゃ言い表しにくいような鮮やかな麗色が茜色の空を舞う。
もう、秋だ。
僕は宙を翔ける赤とんぼを眺めながら、一年前の“11月12日”を振り返った――。
その日はちょうど、雲が間延びをするように、ゆっくりと流れていた。
いよいよ秋も本格的になってきている。
さらに、時々吹く肌...冬の風が秋を揺らして
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世の中、うまくいかないことだらけである。
そう、たとえば自販機。自動販売機。お札がなかなか入らない。ウィーンといって千円札を飲み込んだかと思うと、またすぐにウィーンと吐き出してくる。特に夏場、のどがこれ以上となく渇いているとき、何度入れても出てきたり、無駄なイラつきの原因となる。
そう、たとえば信...愚っ痴(ぐっち)01
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にゃう。ココハドコ?
にゃう。マックラダヨ?
にゃう。エット、エット
にゃう。
ハコノナカ。せまい、ハコノナカ。
ホシはない、ツキもない、マックラ。
ダレもいない、ナニもない、せまい。
ボクは「イル」の・・・?
アカルイ世界が懐かしい。
チーズのニオイが懐かしい。...確と霧の猫
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「このsinθはcosθに変えて、余弦定理でここを・・・」
3時限目は、数学。眠くなる教科だ。教科書を無造作に開き、窓の外を見る。
つい一昨日、雪が降った。それほどの量ではなかったため、もう融けてしまった。
ただ、あの雪融け水が流れる、なんともいえない騒々しいような音だけが虚しく響く。
すぐ下を通る...たまにしがちなこと。
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||||| 序 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「まったく、なんて山ん中だよ」
空が見えぬほど高い木々が寄り添う山道を俺は歩いている。
なぜこんなことをしてるかというと、俺の趣味だからだ。
いや、山岳登山の趣味というわけで...眠りしイヒツタヘ 山中の狂気
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空を見た。
ジャンパーを羽織ってはいるけれど、寒い。
切れかけてチカチカしてる街灯。
光々としている道端の自販機。
人どころか車も通らない道の真ん中で
私は、空を見た。
漆黒の海。
街の灯りのせいで霞んで見えにくい星。
けれど私には見える。
ビーズのように散らばる星が。...そして空は明けてゆく
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「こちら5日後のアタシ。応答願います、どうぞ」
と問いかけてみても聞こえるのはノイズだけ。
アナタはどこか遠くで輝いてるのだろう。
「こちら6日後のアタシ。応答願います、オーバー」
ほんのちょっとしたことで分かれてしまったアタシとアナタ。
その間を繋ぐのは…
ずるい・・・ずるいよ・・・。...僕君君僕を勝手にアレしてみました。
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「むこうはどんな所なんだろうね?」
そんなことはおそらくあなた自身もわかっていないんだろうね。
だから、無事に着いたら便りの一つや二つぐらいちょうだいね。
あなたはその扉を開いて彼方へと行こうとしている。
そんなあなたに、わたしの歌声と祈りが届けばいいなって。
あぁ、雲ひとつないような、抜けるほど...サイハテを勝手にアレしてみました。
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赤、青、黄、緑・・・。
様々な色の夢をたくさん詰め込んだ大玉。
僕はそれを打ち上げる場所探すためこの街を出た。
ズボンのポケットではケータイが震えている。
僕は電源を切った。
もう燃えだしたこの導火線は誰にも消せないんだ!
もし世界の終りが今訪れたとしたのなら、
迷わず全部ほっぽって、二人永遠に一緒...Fire◎Flowerを勝手にアレしてみました。
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ぼくひとり ただひとり
せまいへや くらいへや
うつむいて ひざかかえ
しずかによあけをまってる
ほしひかる つきてらす
よるのまち きらめいて
かぜがふく はだをうつ
なみだこらえ たえていた
あかいひかりが ぼくをにらむ
あちらこちらで ぼくをかこむ...―――――
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木々がざわめいている。
「ふぅ。」
年の端16ぐらいだろう、青年が切り株に腰かけている。
「どうかいたしましたか?」
白い着物をまとう長身、長髪の男が話しかける。
「玄不か、いや、なんともない。少し疲れただけだ」
「小角様。いくら修業とはいえ、やりすぎはお体に・・・」
「はは、少しくらい無茶するこそ...―――――
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俺は学校の帰り道、廃れたシャッター街を歩いていた。
夏の割には少し肌寒い。
流行性の風邪と花粉対策として、マスクもしている。
夏は夏らしく暑くなってほしいものだ。
暑すぎるのも嫌だけど。
路地を3つ過ぎたところで俺は足を止めた。
ぼろい赤い看板が目立つ、八百屋・吉有(きちゅう)。
いや、ここに用があ...夢現物語 一. 俺と猫
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天井と俺の頭との距離、わずか3cm。
俺の背丈は170前後だから、今までこんなに狭まったことが無い。
そして俺はそんなところから、ベッドで悶えているもう一人の俺を見ていた。
なんとも滑稽なことだ。
苦しんでいる自分を客観的にみているこの状況。
・・・いやはや、なんとも滑稽なことだ。
枕もとのデジタル...なつきたるらし ~視れる少年、視えない少女~ 11
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空は暗雲に覆われている。
冷たい風が路地裏を走る。
人っ子一人いないシャッター街。
ひび割れた舗装道路。
猫すら避けるこの廃れた商店街に影が一つ。
その者、身の丈5尺ほどで痩身。
漆黒の長髪は頭上で結び、
これまた黒い着物をまとっている。
風は止んでいる。
空は曇天となり、...―――――
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小鳥のさえずる声が聞こえている。
カーテンの隙間から光が射している。
目が沁みるように開けづらい。
それらは今が朝だということを教えてくれている。
しかし俺の最後の記憶は学校のはずだ。
なぜ俺は部屋で寝ている?
「それはね」
ほぅ、答えがあるなら聞こう。
「アレは夢だったのよ」
そうか。なら仕方がな...なつきたるらし ~視れる少年、視えない少女~ 10