S
真っ白な蝶になりたかった

A
無意識に飛び交っている
エゴと辛辣な言葉に
気付かないふりができたらな

B
薄情と言われようと
白を切ればよかったの？
平和主義だと言い聞かせ
中途半端に頷いたんだ

S
真っ白な蝶になりたかった
嘘、偽りを知らないままで

まっさらな空を飛びたかった
ただ一人きり　自由な空を

他人の穢れた心のせいで
どうして私の羽さえも
染まらなければいけないの、ねえ？

A
教室に漂っている
視線、悪辣な上下に
気付かないふりができたらな

B
単調と言われようと
別にそれでよかったよ
聞き分けのいいふりをして
感情全部を殺したんだ

S
真っ白な蝶になりたかった
しわ一つない大きな羽の

まっさらな空を飛びたかった
春風の吹く果てない空を

他人の汚れた言葉のせいで
どうして私の羽さえも
散らさなければならないの、ねえ？

C
優しい世界に生きていたい
甘いものだけ口にしたい
青い薔薇の蜜を吸えば
私の願いは叶うでしょうか

S
真っ白な蝶になりたかった
真っ白な蝶になりたかった

真っ白な蝶になりたかった
嘘、偽りを知らないままで

まっさらな空を飛びたかった
ただ一人きり　自由な空を

他人の穢れた心のせいで
私が羽を窶すくらいなら
いっその事、彼らの羽を
燃やすことさえ許されるでしょ、ねえ？

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まっしろなちょうになりたかった

むいしきにとびかっている
えごとしんらつなことばに
きづかないふりができたらな

はくじょうといわれようと
しらをきればよかったの
へいわしゅぎだといいきかせ
ちゅうとはんぱにうなずいたんだ

まっしろなちょうになりたかった
うそいつわりをしらないままで

まっさらなそらをとびたかった
ただひとりきり　じゆうなそらを

たにんのけがれたこころのせいで
どうしてわたしのはねさえも
そまらなければいけないの、ねえ

きょうしつにただよっている
しせん、あくらつなじょうげに
きづかないふりができたらな

たんちょうといわれようと
べつにそれでよかったよ
ききわけのいいふりをして
かんじょうぜんぶをころしたんだ

まっしろなちょうになりたかった
しわひとつないおおきなはねの

まっさらなそらをとびたかった
はるかぜのふくはてないそらを

たにんのよごれたことばのせいで
どうしてわたしのはねさえも
ちらさなければならないの、ねえ

まっしろなちょうになりたかった
まっしろなちょうになりたかった

まっしろなちょうになりたかった
うそいつわりをしらないままで

まっさらなそらをとびたかった
ただひとりきり　じゆうなそらを

たにんのけがれたこころのせいで
わたしがはねをやつすくらいなら
いっそのことかれらのはねを
もやすことさえゆるされるでしょ、ねえ