誰とも知らぬ あなたにまた
届けているの 届きますように
あの日拾ったメロディーが
聴こえる? 歌うわ

いつもおんなじこの時刻に
違う場所で奏であう旋律
今日もまた会えないのね
それでも・・・歌うわ

誰とも知らぬ 君の声で
光さした 独りぼっちの音
僕にくれたぬくもりを
君に届けるよ

いつもおんなじこの時間に
君を探して奏でる伴奏-メロディー-
近づきあう 今日もまだ・・・
君に会いたいよ

二人の音 重ねるため
 歌います この場所で
近づいてく 君の歌
 導くの あの歌で

僕の歌姫、初めまして
 待ってたの この時を
 ふたり 共に 奏でましょう
初めから 始めてゆこう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

君におくる

雪さんの歌詞募集12 (vocal.IA)の歌詞として書きました。
URL→http://piapro.jp/t/eRYD

少女はある日、ふと聞こえてきた曲を好きになる。
一度で覚えてしまったその曲を一人歌っていると、歌に合わせるように、伴奏が聞こえてきた。
優しく響く音とその奏者に惹かれ、少女は淡い想いを少しずつ歌に溶かして届けた。
それ以来、毎日同じ時間に一回だけ、見知らぬ相手とのセッションは続く。

少年はある日、自分の曲を歌ってくれる少女の声を聴く。
たったひとりでひっそりと弾いていた自分の曲に光を当ててくれた少女の声に、少年は伴奏を贈る。
すると少女の声はさらに輝きを増して歌を紡いでくれた。
その日以来、見知らぬ少女とのセッションを続ける少年。

――しかし次第に二人は気にしてゆく。
「セッションの相手は誰なのか?」

少年は毎日場所を変えて、
少女は毎日同じ場所で、
互いの姿を探しながらセッションを重ねてゆく。
そしてついに、少年は「僕の歌姫」を探し出す。
青空の残る茜色の空の下、歌う少女に導かれて、ふたりは出会う。

そして二人は、これから、始めてゆく。

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投稿日:2013/10/18 23:55:00

文字数:294文字

カテゴリ:歌詞

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