【A1】
胸の奥のキャンバスに
じわり滲んだ　夢という色
擦っても消えなくて
次第に"それ"は　広がっていった

【B1】
胸を焦がす
衝動だけを筆に
染み込ませて

【S1】
走らせた　色の粒
がむしゃらに　描いては消してた
下手くそな
想いを何かに　ぶつけていた

間奏

【A2】
描き殴って　グシャグシャに
破り捨ててた　僕という色
真っ白なキャンバスは
次第に鈍く　黒く染まった

【S2】
かき消して　全てを
間違いも　恥も哀しみも
いつの日か
鮮やかな色に　変わればいいな

間奏

【B3】
誰も彼も
現実という空白(しろ)に
汚れていく

けれど

【S3】
描き足して　希望を
描き変えて　未来の景色を
あの夢(いろ)が
深くに滲んで　離れないんだ

―――――以下、平仮名（内は１音で２文字です）―――――

【A1】
むねのおくの　(きゃ)んばすに
じわりにじんだ　ゆめといういろ
こすうても　きえなくて
しだいにそれわ　ひろ(がっ)ていいた

【B1】
むねをこがす
(しょ)うどおだけをふでに
しみこませて

【S1】
は　しらせた　いろのつぶ
が　む(しゃ)らに　かいてわけしてた
へたくそな
おもいを　なにかに　ぶつけていた

間奏

【A2】
かきなぐうて　ぐ(しゃ)ぐ(しゃ)に
やぶりすててた　ぼくといういろ
まあしろな　(きゃ)んばすわ
しだいににぶく　くろくそまあた

【S2】
か　きけして　すうべてを
ま　ちがいも　はじもかなしみも
いつのひか
あざやか　ないろに　かわれば(いい)な

間奏

【B3】
だれもかれも
げんじつとゆうしろに
よごれていく

けれど

【S3】
か　きたして　きいぼおを
か　きかえて　みらいのけしきを
あのいろが
ふかくに　にじんで　はなれな(いん)だ